控えるのは逆効果 肉とコメはガッツリ食べても痩せられる

 正月料理や飲みすぎで正月太りが気になる。ここらでダイエットせねば――と考える人も多いのでは。しかし、ちょっと待った。実は食事の量を減らさず、大盛り飯を食べながらでも痩せる方法があるのだ。驚きのダイエット法を専門家に聞いた。

■代謝を高める食材

「肉や油もの、米のご飯を大盛りで食べても、痩せることはできます。問題は食べ合わせ。代謝を高める栄養を含んだ食材をプラスするだけで十分です」

 こう言うのは、「大盛りご飯を食べてもやせる技術」(池田書店)の著書がある、管理栄養士・伊達友美氏だ。

 脂質や糖質、食事量などを制限する“引き算”のダイエットは、長続きしない。しかし好きなものを食べながら痩せるための食材をプラスする“足し算”なら、何の苦痛もなく続けられる。

「私がダイエットの相談を受けているケースでは、体重約100キロの方が、この方法で2年間で14キロの減量をしました。時間は少しかかりますが、好物を制限しないので、ストレスがなく挫折しにくいのです」(伊達氏)

■肉を控えるのは逆効果

 具体的には、どんな食べ方がいいのか。

「たとえばダイエットのために野菜ばかり食べて肉を控えると、体が冷えて基礎代謝が落ちます。肉や魚などのタンパク質は、手のひら1枚分くらいの量を1日2回は食べた方がいい。牛丼店に入ったら、“ネギだく”なんて言わずに、お肉はガッツリ増量しましょう」(伊達氏)

 そのうえで、消化を助ける紅しょうがをたっぷりのせ、味噌汁、漬物かサラダといったサイドメニューを2品以上加える。

「サラダや漬物などの野菜、味噌汁をそれぞれ2~3口食べてからメーンの肉料理を食べれば、血糖値の急上昇も防げます。牛丼に限らず全ての料理で、こうした“定食”の食べ合わせは理想的なスタイルです」(伊達氏)

 たとえばハンバーガーは、サラダを追加して先に何口か食べてから食べるといい。

■ご飯もビールもOK

 炭水化物を控えるダイエット法もはやっているが、実は米の飯は肥満の原因にならないとか。

「米は消化しやすく体を温めてくれます。また腹持ちがよく、間食への欲求を抑えてくれます。米のご飯はむしろ大盛りにして食べた方がいいでしょう」(伊達氏)

 一方、精製された小麦粉は、ビタミンや食物繊維がそぎ落とされ、消化しにくく体を冷やしやすい。

「ピザやパスタでも、肉や魚など具材がより豊富なメニューを選べばOK。さらにエキストラバージンオリーブオイルを小さじ1~2杯分かければ、代謝をアップし、体を温め、血中のコレステロールを抑えてくれます」(伊達氏)

 ビールは、炭酸が胃壁を刺激して消化を助ける。ただし飲み過ぎて体を冷やさないよう、最初の数杯を飲んだらお湯割りなどの温かい酒に切り替えるか、鍋料理などで体を温めよう。

 好きな物を食べられるダイエット。今日からでもすぐ始められそうだ。

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