口腔内の環境を悪くする食材をご存じですか? それはズバリ、糖質(炭水化物)です。
では糖がどのように悪さをするのでしょうか。2つの糖が影響しています。ひとつはお菓子やスイーツに使われる砂糖。これは虫歯菌であるミュータンス菌が大好きなエサになります。もうひとつは白米の糖です。デンプンなどの多糖類が虫歯のリスクを高めます。これら虫歯の菌は歯茎の傷口や炎症部分から体内の血管に侵入し、全身の血管や関節に移動してさまざまな病気を引き起こします。
糖質は脳の大事なエネルギー源なので、適度な量を食べる分には問題ありませんが、現代人は過剰に摂取し過ぎといえます。「ラーメン+チャーハン」「牛丼大盛り」「餃子+ご飯」といった糖質中心の食事が日常茶飯事になっていませんか? それらを見直すことが口腔内の健康を保ち、全身の病気を予防することになります。
少なくとも次の3点を意識するように、今日から努めてください。まず、パン、うどん、白米など精製された糖質を避けること。つまり、糖質は選んで摂取するのです。食べるなら、全粒パン、雑穀米、ドイツパン、そば、全粒パスタを。ドイツパンなどは硬いものを選ぶと、抗菌作用のある唾液の分泌を促すのでなおよしです。
次に、日本食はみりんや麺つゆなど糖質が多い調味料を使った料理が多いということを意識する。甘辛い料理は思っている以上に砂糖やみりんを使っている可能性があります。これを念頭に置いて、食事の組み合わせを考えてください。
さらに、お酒を飲んだ後は歯磨きを済ませてから就寝すること。「お酒は食べ物じゃないから」と、夕食後には歯磨きをするのに、飲酒後にはそれをしない話をよく耳にします。お酒は糖質なので放置してはいけません。
サラリーマンのパワーup 食で不調を撃退する
口腔内の環境を悪化させる栄養素
糖質の過剰摂取が病気の要因