看護師直伝 がん治療と笑顔で付き合う

正しい医療情報選びには「3つのポイント」がある

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 テレビ、新聞、ネット上には、がんに関係する情報が多くあります。みなさんは、正しい情報とそうでないものを見分けられますか? 今回は、治療と笑顔で付き合うがん情報について取り上げたいと思います。

 スマートフォンやパソコンなどで情報収集する場合、正しい情報を選ぶために押さえてほしいポイントは3つです。

①医療者もしくは医療機関が作成・監修しているか、治療薬を取り扱う製薬会社等の情報ページである

②標準的な治療方法の紹介である

③偏った見解だったり医学的根拠に欠く内容が少なくない

 これらは、ネットだけでなくテレビや書籍でも同じことが言えます。

 ブログなどから得られる情報は、日常生活の工夫や社会福祉サービスを利用した感想など、医療やサービスを提供する側からは得られにくいものがたくさんあります。それらのリアルな内容に、似たような病状であれば特に親近感が湧きます。

 しかし、あくまでも個人差や価値観の違いを排除できない点を忘れずに。逆に言えば、治療や療養の様子をブログやSNSで発信する側には、一定のモラルが必要となりますよね。

 一般的ながんの知識を知る・学ぶということは医療者だけでなく、患者・家族にとって大切です。私自身も、この場で多くの方に知ってほしい正しい情報を伝えるよう心掛けています。ただ、自分にとって一番重要で信頼できる情報を得られるのは、主治医や、いつも担当してくれる看護師や薬剤師からであるということを忘れないでいただきたいと思います。