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まぶたピクピク止まらない パソコンの長時間使用が原因?

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

【Q】両目のまぶたが時折ピクピクします。パソコンを見る時間が長いのですが、関係がありますか? (40代・女性)

【A】長時間のパソコン作業は目にストレスを与えます。このストレスから、目の周りが時折ピクピクとけいれんすることがありますが、症状がそれだけなら「眼瞼ミオキミア」が考えられます。眼瞼ミオキミアの場合は、一般的に数日から数週間で自然に治まります。

 ただ、この質問で気になるのは、「両目のまぶた」という点。眼瞼ミオキミアの症状は通常、片方の目に起こります。両目のまぶたのピクピクが1週間以上続き、「目の違和感」「まばたきの増加」「光がまぶしい」「目が乾いた感じがする」といった症状がある場合は、「眼瞼けいれん」が疑われます。

 目が乾くということから、ドライアイと間違えやすいのですが、もしドライアイの治療をしても症状が治まらないようであれば、眼瞼けいれんの可能性が高い。

 重症になると、手を使わないとまぶたを開けられなくなることもあります。すぐに眼科を受診すべき。確定診断には、通常の眼科検査に加え、問診、瞬目テスト、筋電図検査などで総合的に判断する必要があります。なお、女性は男性の2・5倍かかりやすいといわれています。

 眼瞼けいれんの治療には、目の周囲の皮膚にボトックスなどのボツリヌス毒素を注射して、目をつぶる力を弱めるボツリヌス療法が有効。ほかに眼瞼の手術や向精神薬や抗てんかん薬などを内服する薬物内服療法があります。

 眼科的に異常がなく、ほかに口や頬が引きつるなどの症状があれば、「片側顔面けいれん」の可能性があり、早急に外科でMRI検査が必要となります。実際、当院にも眼科から勧められて来院した患者さんが多くいます。

 片側顔面けいれんは、片側の目の周囲や顔の筋肉が無意識のうちに勝手に動く病気で、顔が歪んでしまうこともあります。

(森内脳神経クリニック・森内秀祐院長)

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