【Q】 頭痛や歯痛、肩凝り、関節痛……。どこか痛む時、「とりあえず市販の鎮痛薬を飲んでおけばいいか」となりがち。私がよく使うのはバファリンですが、痛みの部位や原因が異なっていても、同じ鎮痛薬でいいのでしょうか? (40代女性)
【A】 痛みを感じるのは脳であり、痛みの原因となる部位から神経を伝わって脳に到達することで「痛み」が起こります。
「バファリン」の場合、この鎮痛剤に配合されているアセチルサリチル酸(アスピリン)は、痛みの原因物質「プロスタグランジン」の生成を抑制するため、どんな痛みにも使えます。しかし、基本的には外傷的な痛みや月経痛が対象です。内臓病、たとえば胃痛やお腹を下した時の痛みなどには、効果が期待できません。
そもそもバファリンに配合されている解熱鎮痛成分のひとつ、アセチルサリチル酸の起源は古代ギリシャ時代までさかのぼります。
当時の医者は熱や痛みを抑えるため、ヤナギの樹皮や葉を使っていたという記録もあります。
ところで、同じバファリンシリーズにも多数の種類がありますが、あらゆる痛み止めの常備薬としてお薦めなのが、ベーシックで昔からある「バファリンA」です。
さらに、その最上位アイテムとして2014年に発売した「バファリンプレミアム」は、即効性と胃への優しさを配慮したもので、近年の売れ筋となっています。
お客さまからよく受ける質問に、「痛み止めを使い続けると、痛み止めの効能に慣れてしまって効かなくなるのではないか」というものがありますが、学術的には適切な用法・用量を守っていれば、効き目がなくなることはありません。
ただし、5~6回服用しても全く効果が見られない場合や、「ロキソプロフェンナトリウム」を配合している薬で1~2回使用しても効かない場合は、医療機関を受診してください。
(「ライオン株式会社」コーポレートコミュニケーションセンター)
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