スマホ使いすぎで口臭が…医師が解説する原因と“臭活法”

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「シューカツ」といえば、「就活」や「終活」が頭に浮かぶ。だが、人付き合いが多いサラリーマンには、「臭活」が大事なポイントだという。

 これは文字通り、ニオイ対策のこと。ウーマンウェルネス研究会が20~50代の男女871人を対象に実施した意識調査によると、「最も気になる体のニオイ(他人)」の上位は――。
1位…口(70.7%)
2位…ワキ(17.4%)
3位…足(5.5%)

 同様に「自分のニオイ」も、「口」がダントツの54.2%(以下、同じ順番で続く)。単純に、「自分の口臭に不安を感じた経験」がある人は、全体の83.6%に上った。

 また、この調査で口臭とスマホの意外な関係も浮かび上がった。「口臭自覚経験とスマホ使用時間の関係」の調査がそれ。「スマホを全く使用しない」人の中で「自分の口臭を感じたことがある」人は5割なのに対し、使用時間が「1時間未満」「2時間未満」では7割を超え、「2時間以上」になると、8割を超える人が口臭を自覚しているという結果が出た。

 口臭専門クリニックの中城歯科医院の中城基雄院長が言う。

「人の舌の上には舌苔(ぜったい)と呼ばれる白っぽい苔のような菌の塊がついています。通常は唾液の働きで菌が流され清潔に保たれますが、唾液が減ると不快なニオイの原因となるスカトールなどの悪臭成分が発生しやすくなる。その原因をつくっているのがスマホです。スマホを使うと、うつむき加減の姿勢が唾液腺を圧迫し、咀嚼(そしゃく)筋がこわばり、顔の緊張状態が続くなどの悪条件が重なり唾液の分泌が減る。これがスマホ口臭の発生要因です」

 ライフスタイルを反映した現代病と言うべきか。中城院長によると、具体的な「臭活」はこうだ。①泡タイプの歯磨きでケア②30分に1回は顎を上げて背伸びをして顔の筋肉をほぐす③舌を出して右回転・左回転を各12回して唾液の分泌を促す――。

 きょうから始めよう。

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