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11時間未満で長時間労働「勤務間インターバル」の平均は?

家に戻ったらバッタリ…
家に戻ったらバッタリ…

「1日10時間勤務はザラ。日によっては11時間勤務もあります。1年目は残業代も出なかったと泣いていたし、店頭での販売担当とはいえブラックと言わざるを得ません。立ちっ放しで疲れ果て、家に戻ったらバッタリですよ。上場企業なのにねェ」

 入社3年目という娘の勤務ぶりを心配するのは、印刷会社勤務のKさん。娘さんは朝10時開店から勤務し、夜の8時や9時まで働くパターンが続いているらしい。

 いま、「勤務間インターバル」という用語が注目されている。「就業終了」から、次の日の「就業開始」までの時間のことだ。Kさんの娘が「前日の夜9時まで働き、翌日朝10時出勤」の場合、勤務間インターバルは13時間になる。

 この数字が大きいほど“仕事が終わってからの休憩時間が長い”ことになり、逆に短いほど“十分な休息を取らずに働いている”ことになる。

 今年4月から、働き方改革に関連して「勤務間インターバル制度」が導入されたので、ご存じの方も多いはずだ。

 参考までに、最新の「社会生活基本調査」(平成30年7月)によると、「勤務間インターバル」の(男女計)階級ごとの割合は次の通り。

・11時間未満 …10・4%
・11時間以上12時間未満 …8・2%
・12~13 …13・6%
・13~14 …17・7%
・14~15 …21・7%
・15~16 …18・3%
・16~17 …4・0%
・17~18 …1・9%
・18時間以上 …4・1%

 最も多いのは「14~15時間」で、「13~16時間」の人を合わせると、57・7%に上る。この付近が平均的というわけか。参考までに、13時間のKさんの娘さんは、平均ギリギリといったところか。

「11時間未満」は、長時間労働の判断の目安とされているが、アナタは何時間?

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