免疫力を強化 インフルエンザや花粉症はタブレットで予防

市場規模は薬の3倍
市場規模は薬の3倍(C)日刊ゲンダイ

 風邪やインフルエンザの予防には、免疫力の強化が欠かせない。そんな中、注目のアイテムが乳酸菌で、ヨーグルトや飲料だけでなく、飴(あめ)やタブレット、菓子のほか、野菜ソースなどにも取り入れられている。

 実は風邪薬の市場規模は約1000億円なのに対し、マスクや飴など風邪予防の市場規模は3倍以上の3600億円。コンビニやスーパーなどですぐに買える手軽さが受けているのだろう。

 コンビニの棚を見渡すと「たべるシールド乳酸菌タブレット」や「VC-3000のど飴」「龍角散ののどすっきり飴」など目移りするほどだが、大正製薬が今月12日からファミリーマートで先行発売しているタブレット「パブロンのおいしい」シリーズが注目を集めている。

 種類は「ビタミン」と「ジンジャー」の2つ。K-2乳酸菌とビタミンCが共通していて、「ビタミン」にはビタミンB2とB6が、「ジンジャー」にはショウガエキスがそれぞれプラスされている。

「K-2乳酸菌には、免疫力を増強したり、感染症を予防したりする効果のほか、スギ花粉症やアトピー性皮膚炎、インフルエンザの症状軽減効果がヒトや動物の試験で確認されています。『ビタミン』の方は、風邪予防に使用されるビタミン群で、ショウガエキスは体を温める効果が高い」(同社広報担当者)

 K-2乳酸菌は酒かす由来の植物性乳酸菌のひとつ。マウスにK-2乳酸菌を1週間投与してインフルエンザウイルスを感染させ、気道のウイルス量を調べると、投与していないマウスに比べて有意に少なく、免疫力の指標となる抗体の量は有意に増えていたという。

 寒さは、どんどん厳しくなっていく。これからのシーズン、要チェックだ。

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