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テレワークの運動不足で体がなまって…簡単チェック法は

体が硬くなっている?
体が硬くなっている?

 ついに、都知事の口から「首都封鎖」発言が飛び出す始末。新型コロナウイルスの猛威はとどまるところを知らない勢いだ。

 学校は休校となり、大企業のサラリーマンのテレワークは、はや1カ月に。

「家でパソコンを前にジッとしていると、運動不足を実感します。2、3キロ太ったかも」

 大手食品メーカーの50代社員はこうボヤく。たしかに、体力を使いそうな毎日の通勤ラッシュもなければ、体を動かしたくてもスポーツジムは休館中。近所の公園を散歩するくらいでは、気分転換にはなっても運動効果は低いだろう。入院生活ではないが、体力が落ちる可能性もあるかもしれない。

 体力といえば、スポーツ庁は毎年、小学生から高齢者(65~79歳)までを対象(平成30年度は約7万4000人が参加)に、「体力・運動能力調査」を実施している。世代別に、握力、上体起こし、長座体前屈などの項目でチェックする体力テストだ。

 例えば50代後半(55~59歳)の主な種目のテスト結果は――。

・握力 44~45キロ
・上体起こし(30秒間) 20~21回
・長座体前屈 約39センチ
・立ち幅とび 1.8~1.9メートル

(いずれも折れ線グラフからの推定値)

 過去との比較では、この世代の上体起こしは平成10年(17回程度)以降、数値はずっと上昇傾向。体力年齢は“若返って”いるとも判断できる。

 だが、長座体前屈においては、平成22年以降、数値は下降線をたどっている。こちらは体が硬くなっている証しか。

 上体起こしや体前屈は自宅でもできる。体がなまっていないか、この機会にチェックしてみては。

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