コロナ陽性患者が必ず経験する苦痛

自覚症状は人によってかなり違う

黒沢かずこ(左上)と白鳥久美子(同下)志村けん(右)
黒沢かずこ(左上)と白鳥久美子(同下)志村けん(右)(C)日刊ゲンダイ

 発熱が続き猛烈なだるさがあれば罹患しているかもしれない。本紙(日刊ゲンダイ)に闘病生活を語ってくれた飲食店の男性は、喉や背中にも猛烈な痛みを感じていた。歌手で声優の速水けんたろう(58)も発熱や咳、喉や体の痛みがあったという。ただし、自覚症状は人それぞれ。それがこの病気の厄介なところだ。

 お笑いトリオ・森三中の黒沢かずこ(41)は「熱も咳も倦怠感もありませんでした。でも、鼻水が鼻の奥に残っている感じで、味覚と嗅覚が感じにくく、風邪をひいた後という診断を受けていました」と説明している。お笑いコンビ・たんぽぽの白鳥久美子(38)、阪神タイガースの藤浪晋太郎(26)も嗅覚障害を感じていたが、他に明確な自覚症状はなかった。

 お笑い芸人のゴリけん(46)は、味覚や嗅覚に異常はなく、咳や喉の痛みもなし。異変は熱だけで、いったんは下がったものの、その5日後に38度の発熱。かかりつけ医の指導で別の医療機関でPCR検査を受け、感染が判明している。

 テレビ朝日の富川悠太アナウンサー(43)は2日連続して発熱した後、平熱に戻ったが、痰が絡んだり、階段を上り下りする際に息苦しさを感じたりしたという。その後も息苦しさは残るものの平熱で、咳や倦怠感はないと伝えられている。

 もっとも重症化するのはアッという間。コメディアンの志村けんさんは、検査で陽性が判明した翌日には転院し、体外式膜型人工肺(エクモ)で治療を続けたが、その5日後に亡くなった。症状が軽くても甘くみない方がいい。

(4月23日発売 日刊ゲンダイ「新型コロナ完全ガイド」より)

関連記事