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皮膚がんの予防にもなる「飲む日焼け止め」って何ですか?

皮膚科医の玉城有紀氏
皮膚科医の玉城有紀氏(YouTubeから)

 紫外線対策として近年「飲む日焼け止め」が注目されている。サプリメントとして服用し、塗る日焼け止めとあわせると効果も高まるという。

 皮膚がんの予防はもちろん、肌老化やシミ・しわの改善にも一役買いそうだ。

 私たちは紫外線を一年中浴びています。特に3月から10月は紫外線が強いので重点的にケアが必要なのですが、近年、認知度を上げているのが飲む日焼け止めです。

 特に、こまめに塗りなおせない方などにお勧めで、この時期、皮膚科にも海・山のレジャーやゴルフ前に相談に来る方は多いです。男性もたくさんいらっしゃいます。

 日焼け防止対策にはビタミンCの摂取が大事で、レモンやキウイフルーツなど食事でも取れますが、飲む日焼け止めなら1日たった1粒です。

 処方しているものはグレープフルーツ成分のシトラスとローズマリー成分のハーブがブレンドされていて、これらが活性酸素を除去し、メラニンの生成を抑えてシミになりにくいことが分かっています。

 日焼け止めローションも、市販品はビタミンC濃度が3%程度。それに比べて、皮膚科で処方されているのは同10%程度です。ほかにも、トレチノイン(肌再生効果)やハイドロキノン(漂白作用)などの美白のクリームも処方できますから、病院で肌に合ったものを選ぶのもいいでしょう。

 洗顔をする際には肌を傷つけないこと。まずは洗顔前には脂分を取るためにしっかり手を洗います。

 泡立てネットを用意し、半分くらいぬるま湯で濡らします。

 洗顔フォームはチューブから2センチほどを手のひらに出します。その手をくぼませて、濡らしたネットで約1分間、泡立てます。空気と触れた方が泡は立ちやすいです。

 手のひらを下に向けても泡が落ちないくらいになったら、自分の肌になでるようにつけます。

 特に目の周りの皮膚はとても薄くデリケート。指先で一番力が入りにくいといわれている薬指でやさしく整えるように洗うのが理想ですね。

▽たまき・ゆき 帝京大学医学部卒業後、東京女子医科大学皮膚科学教室に入局。現在は、「溝の口駅前皮膚科」院長、「自由が丘ファミリー皮ふ科」総院長。スーパードクターたちが出演の公式YouTubeチャンネル「SuperDoctors -名医のいる相談室-」では、特別企画「《皮膚科医×17ライバー》コラボ!美肌になるための正しい洗顔法公開!」を公開中。

 美容についてアドバイスしたり、モデル、生配信アプリ17Liveの大人気ライバーとして活躍する、ようこさんと肌の悩みに答えます。

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