今日何食べる?

疲れを吹き飛ばすには豚キムチ鍋を食べてシメに玄米雑炊

豚キムチ鍋
豚キムチ鍋

 疲労回復に役立つビタミンといわれているのが、ビタミンB群だ。ビタミンB群は全部で8種類あり、具体的にはビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン。

 中でもビタミンB1は、疲労を感じた時は意識して摂取したい。このビタミンB1、かっけを防ぐ成分として、20世紀初頭に米ぬかの中から発見された世界で最初のビタミン。炭水化物や糖質の代謝の時に用いられ、ビタミンB1が不足すると炭水化物(糖質)の代謝がうまくいかず、エネルギーが生成されなくなる。乳酸もたまりやすく、疲労感の原因になる。

 ビタミンB1が多く含まれている食品で代表的なものが豚肉だ。豚肉ロース(脂身付き)100グラムを焼いた場合、ビタミンB1の含有量は0・9ミリグラム。

 ビタミンB1は水溶性ビタミンなので、水に溶け出しやすい。しゃぶしゃぶなど茹でた場合はビタミンB1の量は減ってしまい、0・54ミリグラム(100グラム当たり)になる。豚汁や鍋にして、汁も一緒に取るようにすると、溶け出たビタミンB1も摂取できる。

 夜になると冷え込むこれからの季節には、豚キムチ鍋などどうだろう。ビタミンB1はニンニク、玉ネギ、ニラなどのニオイ成分「アリシン」と合わせて取ると効率よく摂取できる。

 ビタミンB1は多く取りすぎると尿とともに排出されるが、アリシンと結合することで血液中に長くとどまることができ、長時間にわたり利用できるからだ。キムチにはご存じの通りニンニクが入っているので、豚肉との相性が栄養学的にもいい。

 豚キムチ鍋には、玉ネギ、ニラも加えよう。シメは、玄米や胚芽米で雑炊を。玄米、胚芽米もビタミンB1が豊富な食品。疲れ知らずの体づくりに、ピッタリのメニューだ。

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