セックスが痛い

性器ってどんな形?正しい知識が痛みや恐怖を緩和させる

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 特に性知識がなくても、女性の多くは「初体験は痛い」というイメージがあったかと思います。実際に体験すると、「それほど痛くなかった」「想像以上に痛かった」と人それぞれ。

 しかしセックスの経験がない、または浅い場合は、痛みの想像が膨らんでしまうことがあり、いざ実践というときにペニスがまだ触れていないのに、「痛い」と恐怖心から痛みを生んでしまうことがあります。

 運営するサイト「FuanFree/ふあんふりー」の「セックスが怖い」というカテゴリーでは、「自分のからだを知り、馴染んでいくこと」として、自分の性器を見たり実際に触れてみることをお伝えしています。

 不十分な性教育で、女性は大人であっても自分の性器がどんな構造でどんな名称か知らない方が大多数かと思います。恥ずかしながら私もこの仕事をするまでは、小陰唇、大陰唇、陰核などの名称を耳にしたことがある程度のレベルで、馴染みがなく、それらがどこを指すのかあいまいでした。

 目視することもなく、名称も分からなければ、痛い、かゆいなどの不調があっても、病院で正確な場所を口頭で説明しづらくなってしまいます。

 漠然とした性器のイメージや場所の知識に加え、性経験が浅いためにセックスは痛いものと想像してしまうと、身体的に問題がなくても痛みを生んでしまうことがあります。

 悲しいですが、このような痛みは不十分な性教育が少なからず影響していますよね。性器の正しい知識は清潔さの維持に必要だし、病気や性被害に遭った場合に、きちんと説明できるために必要です。最近、幼少期から学べる教育本が出版され始めています。

 大人だって今から学べばいいこと。ネットで探せば性器の図や医学的な解説は見つかります。性器の図を見たり、自分の性器を確認する行為は抵抗があるかもしれませんが、学び直しのつもりで始めてみるといいかもしれません。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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