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ワクチン接種後死亡は6月24日までに1770件 厚労省が報告

ワクチン接種を受ける女性
ワクチン接種を受ける女性(C)共同通信社

 厚労省は7月8日、新型コロナワクチンの接種と副反応との関連性を議論する専門部会を開催した。同会に提出した資料によると、予防接種開始(2021年2月17日)から2022年6月12日までに新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例は1761件(ファイザー社製1603件でうち3回目接種後148件、モデルナ社製157件で同85件、アストラゼネカ社製1件で同0件)。その後、6月24日までに9件(ファイザー社製6件、モデルナ社製3件)の報告があった。

 つまり、予防接種開始以来、1770件(ファイザー社製1609件、モデルナ社製160件、アストラゼネカ社製1件)の死亡が報告されたことになる。

■4回目接種後の死亡事例も

 さらに、6月24日以降、ファイザー社製の4回目接種後の死亡事例が1件あったことが報告された。これは98歳女性の事例で、病気や薬の服用はなく、4回目ワクチン接種の翌日6月28日朝、施設のスタッフが巡回中に亡くなっていたのを発見したという。

 専門部会では2022年6月12日までに報告された1761件の死亡とワクチン接種との関連について、α(ワクチンと死亡との因果関係が否定できないもの)、β(ワクチンと死亡との因果関係が認められないもの)、γ(情報不足等によりワクチンと死亡の因果関係が評価できないもの)と評価している。その結果は以下の通り。

▼ファイザー社製 α=0件、β=10件、γ=1593件

▼モデルナ社製 α=0件、β=1件、γ=156件

▼アストラゼネカ社製 α=0件、β=0件、γ=1件

▼ノババックス α=0件、β=0件、γ=0件

 今回の会合でも死亡例の報告に関しては、「現時点においては、個々の死亡事例について新型コロナワクチンとの因果関係があると結論づけることのできた事例は認められない。死亡例の報告に関しては、現時点においては、4回目接種後の事例も含め、引き続きワクチンの接種体制に影響を与える重大な懸念は認められない」とした。

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