独身女性の3人に2人は、中絶に反対意見を持つ相手とはデートしない。そんなショッキングな調査結果が発表され、驚きが広がっています。
世界最大規模の恋愛・結婚マッチングサイト、マッチ・ドットコムが、2022年に5000人の独身者を対象に行った調査によれば、独身女性の3人に2人が「中絶に反対の相手とは付き合わない」と答えています。
今年6月、アメリカ最高裁は「人工妊娠中絶の権利は、憲法によって守られない」という判断を下しました。その直後アメリカ50州のうち14州で中絶が事実上禁止となり、そうでない州でも賛成派と反対派が真っ二つに分断。政治から文化に大きな影響を与えていることは、既に何度かこのコラムにも書きました。
今回の調査では、最高裁判断の影響が日常生活にも及んでいることを明らかになりました。
この判断以降、独身女性の12%が、デートすること自体をためらうようになった。20%がセックスするかどうか戸惑うようになったと答えています。
またセックスライフが変化したと答えた人は男女合わせて8割。最も変わったのは、「コンドームを頻繁に使うようになった」「セックスするのを躊躇するようになった」そして「妊娠を恐れるようになった」がトップ3となりました。
他にも興味深い結果があります。
交際をやめる理由として「男女問わず相手が政治的な関心が低い、重要な問題に関して意見がないこと」と答えた人が全体の3割以上いたことです。この数字は5年前の2倍に増えていて、トランプ政権誕生以降、政治に興味を持つアメリカ人が激増し、相手にもそれを求めるようになったことが明らかになりました。
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