アメリカではクリスマスシーズンを迎え、原因不明の犬の呼吸器疾患が広まりつつあり、飼い主たちの懸念が高まっています。
この呼吸器疾患にかかると、咳を中心とした呼吸器症状が進行します。抗生物質が効かないことが指摘され、肺炎になったり命を落とした犬もいると伝えられています。
ただし、この病気は人間に感染することはありません。
オレゴン州では8月中旬から200件以上の症例が報告されました。同様の犬の呼吸器疾患は、コロラド、ニューハンプシャー、ロード・アイランド、イリノイ、マサチューセッツの5つの州でも確認されています。
しかし、この咳の原因や感染力、感染経路についても、まだ詳しいことはわかっていません。
ワシントンポストの記事によると、コロラド州立大学のアマンダ・カヴァノー教授は、「この咳をしている犬たちのほとんどは、犬のデイケアやドッグパークにいたことがわかっています。グループで集まる犬の間で広がった可能性があります。」とコメントしています。
アメリカはこれから年明けまでホリデーシーズンで、旅行者が激増する時期です。ペットを宿泊サービスに預ける人も少なくありません。
専門家は、できることならほかの犬との接触が多い施設に預けずに、ペットシッターを雇うなどの方法を検討することを勧めています。もし預ける場合は、インフルエンザなどの予防接種を事前に受けさせるよう、呼びかけています。
さらに、「ペットも人間と同じように栄養と水分をしっかりとって、抵抗力を高めることが最善の予防法です。予防策をしっかりととっていれば、飼い主はそこまで不安になる必要はありません」と述べています。
ニューヨークからお届けします。