9月27日、白内障のリカバリー手術前の簡単な検査が終わって、病室に戻り、手術時間まで待機となりました。私の手術開始時間は夕方4時30分ごろで、じっと待つしかありません。個室でトイレは室内にあるため、外に出ずともよい状態でした。
ドキドキしながら待ちました。やはりここでも手術開始は大幅に遅れ、看護師が迎えにきてくれたのは6時ごろ。歩いて向かおうとしたら、「車椅子に乗ってください」と言われました。手術室には車椅子で行くのがルールだそうです。
手術室では若い女性医師が4、5人キビキビと動いていて、活気がありました。すぐに執刀医が来て、手術が始まります。硝子体に散らばった核片を掃除してから眼内レンズの装着です。
先生の「眼圧下げて」「もう少し眼圧上げて」と指示する声が聞こえます。「硝子体に出血などがあれば手術をやめる」と聞いていたので、細心の注意を払っていることがわかって心強く感じました。一度手術を経験しているのでそれほど恐怖もなく、痛みも感じませんでした。神頼みはしない主義ですが、このときばかりは「出血しないで」と祈りました。
手術は60分ほどで無事終了。再び車椅子で病室に戻りました。
深夜、少しだけ痛みがあったので、痛み止めの薬を飲みました。前妻に「手術は無事に終わった」と電話で報告したら、喜んでくれました。
9月27日の水曜日に手術し、「術後の出血などがなければ」という条件で、退院は10月1日の日曜日と伝えられました。結局、無事退院できてホッとしました。
手術直後は、右目にゴミが入ったときのように違和感を感じ、充血は簡単には治まらずに涙がよく出ました。退院して1週間後に仕事で関西へ行くことになりましたが、右目のまぶたが腫れぼったい状態が続いていて、人に会うのにも抵抗がありました。やがて徐々に違和感はなくなり、“普通”に戻っていきました。
そもそも白内障の手術は「日帰りが当たり前だし、術後1週間くらい自宅で療養すれば終わる」くらいの軽い気持ちで受けたものでした。結果的に、再手術からの入院と少々痛い出費になりましたが、加入していた民間医療保険の保険金・給付金が下りたので助かりました。
(つづく)