「コンタクトレンズ」を使うならかかりつけ医が必要な3つの理由

コンタクトの普及とともにトラブルも増加している

 コンタクトレンズ(以下CL)の全国の使用者数は推定1500万~2000万人。国民の約10人に1人が装着している計算だ。近年は視力補正のためだけでなく、カラーCLや黒目を大きく見せるサークルレンズなどがおしゃれアイテムとして人気になっている。さらに遠近両用コンタクトも普及し、若者から高齢者まで幅広い世代で使用されるようになった。半面、CLが「高度管理医療機器」という意識が薄れ、トラブルも増加している。改めてなぜ、CLにはかかりつけ眼科医が必要なのか。眼科専門医で「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。

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①眼障害を防ぐ

「一番の理由は、CLによる眼障害を防ぐためです。CLにはサイズが大きくフィット感が良く、CL初心者や運動する人に向いているソフトCL、強い近視や乱視の矯正に優れたハードCLがあります。それぞれに使い捨てや長期使用タイプがあり、素材や管理の仕方も異なります。自分に合うCLでなかったり、正しい管理でなければ、視力が十分出なかったり、目に障害を受け、最悪、失明の恐れすらあります。自分にどのCLが合うのか、どう使うのか、眼科で定期検査して常に正しい使い方を学ぶ必要があるのです」

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