急な涼しさで下痢や睡眠不足に…「自律神経」はこうして守る

急に涼しくなると睡眠不足に陥ることも(写真はイメージ)
急に涼しくなると睡眠不足に陥ることも(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ

 台風のせいもあって急に涼しくなってきた。東京は23日の最低気温が24度だったのに、24日は21.6度まで低下。25日は午後9時時点で20.9度、26日は18.6度だ。窓を開けて寝ていて寒くなり、毛布を出した人もいるだろう。

 こう涼しくなると、心配なのが体調の変化。どんな影響が考えられるのか。

「自律神経がうまく機能しなくなる可能性があります」とは医学博士の左門新氏だ。

「人間の体は暑いと汗をかいて熱を放出。寒いと末梢血管を収縮させて体温の損失を防ぎます。この調整を行っているのが自律神経ですが、急に涼しくなると調整が追い付かず、立ちくらみや目まい、疲労、手足の冷えを感じることが多いのです。夜眠れなかったり、朝目覚めてもしばらくボーッとしているような症状も起きます。うつ病の人にとって睡眠不足は大敵なのでとくに注意が必要です」

 自律神経の不調で胃腸が正常に機能しなくなり、下痢や便秘に襲われることもある。免疫力が低下して風邪をひきやすくなるのも特徴。涼しさは“万病のもと”でもあるのだ。

 この時季、何を心がければいいのか。

「まずは神経をリラックスさせることです。シャワーではなく、熱すぎないお湯に10~20分間ゆったりとつかる。退社後、仲のいい友達とお酒やお茶を飲んで笑ったり、好きな音楽を聴くのもいい。朝、頭がスッキリしない人は途中でバスを降りて駅まで歩いてみる。良い睡眠がとれるよう、就寝前の1~2時間はスマホをいじったり枕元のスタンドの光を浴びるのを避けるよう心がけてください」(左門新氏)

 涼しいときこそ気持ちをゆったり、である。

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