モデル仁香が提唱 “がんばらない”アンチエイジング習慣

「まずは200歩、1週間続けてみて」と仁香
「まずは200歩、1週間続けてみて」と仁香(C)日刊ゲンダイ
正しい歩き方を身に着けて“体の歪み”を矯正

 さあ、新年だから心機一転、ダイエットでもするか――。気合を入れて始めたいがビジネスマンは忙しい。そんな向きにウオーキングアドバイザーとしても活躍中のモデル仁香が提唱するのが「がんばらない」アンチエイジング習慣だ。ポイントは、毎日当たり前のようにやっていることをちょっとアレンジするだけ。

■歩き方を変えて「太りにくい体」を手に入れる

 若さを保つには、「成長ホルモン(通称・若返りホルモン)」の分泌量を増やすこともカギ。成長ホルモンには、筋肉や骨の合成、脂肪の燃焼、免疫力アップ、皮膚の新陳代謝といった作用があるからです。

 成長ホルモンは、夜眠っている間にたくさん分泌されます。特に、22時から深夜2時の分泌量は群を抜いていますので、この4時間にどれだけ熟睡できているかが肝。夜更かしせず、できるだけ早めに就寝する習慣を身につけることで、内臓の健康維持にもつながります。

 一方、効率的に中年太りを解消するには、体を動かすことも欠かせません。とはいえ、キツい運動はしなくても大丈夫。歩き方をちょっと変えるだけで、太りにくい体を作ることができます。正しい歩き方をすると、普段あまり使わない内転筋(内ももの筋肉)をはじめ、脚全体の筋肉が鍛えられます。全身の筋肉のうち、約7割は下半身に集中していますので、歩くだけでも、大きなエネルギーを消費できるのです。

 歩き方が変われば、体の歪みが矯正されます。さらに、脚の筋肉が鍛えられることで、下半身から血液を持ち上げる「ポンプ機能」も高まります。その結果、全身の血液循環が良くなるため、この時季は、冷え対策としても大きな意味を持つのです。

 忙しいお父さんなら、週末に、お子さんとウオーキングを楽しむのもいいですね。親子のコミュニケーション不足も解消でき、一石二鳥ではないでしょうか。

■これが仁香流「正しい歩き方」

①姿勢を正し、片足を前に出して、かかとから着地する。

②前に出した足の、「親指と人さし指の間」に重心を移動する。

③後ろ足の裏側の筋肉を意識しながら、かかとを蹴り上げるように前進する。

「まずは200歩、1週間続けてみて。はじめは筋肉痛になるかもしれませんが、慣れてきたら、少しずつ歩数を増やしてくださいね」

指でマッサージするのが難しい部位は指の第2関節で
指でマッサージするのが難しい部位は指の第2関節で(C)日刊ゲンダイ
老け顔対策には「頭皮マッサージ」

 見た目年齢を大きく左右するのは、シミやシワといった、顔の老化です。なかでも、いっそう老け顔の印象を強くするのが「たるみ」。短期間で若返りを図りたい方は、リフトアップケアから始めるといいでしょう。

 たるみ改善には、頭皮マッサージがオススメ。顔と頭皮は、1枚の皮膚でつながっているからです。顔のたるみは、頭皮のたるみ。ですから、頭皮がたるんだままでは、いくら顔のケアをしても効果は得られないのです。頭皮のたるみは、血行不良によって、皮膚がハリや弾力を失っているのが原因。そこで、血流を促すために、頭皮全体を揉みほぐすわけです。

 マッサージの際は、強く押さず、イタ気持ちいいくらいの圧力をかけます。指でマッサージするのが難しい部位は、手をグーの形にして、指の第2関節を使うといいでしょう。特に、耳の周辺はリンパ(体内の老廃物を排出する組織)の密集地。側頭部にゴリゴリを感じたら、老廃物がたまっているサインですから、よく揉みほぐしてくださいね。

 マッサージは、1~2日に1回、数分程度でOK。頭皮が引き締まると、自然に顔もリフトアップされます。すると、ほうれい線や目の下のたるみが目立たなくなるほか、肌にハリも出て、顔全体の印象がぐっと若返ります。頭皮の血行が良くなれば、薄毛予防にも効果が期待できるでしょう。

 なお、1日1回、「い」の口でア~ワ行の五十音を唱えるエクササイズを行うと、二重アゴを撃退できますよ!

モデルでウオーキングアドバイザーの仁香
モデルでウオーキングアドバイザーの仁香(C)日刊ゲンダイ
「腹式呼吸」でぐっすり睡眠

「ささいなことにイライラする」「鬱っぽくて、やる気が出ない」「記憶力や集中力の低下を感じる」「よく眠れず、朝起きるのがつらい」――。

 こうした不調に、心当たりはありませんか? もしかしたら、それは男性更年期の症状かもしれません。

 男性更年期障害の原因は、「テストステロン」という男性ホルモンの減少といわれています。テストステロンの分泌を促すには、タンパク質の摂取が効果的。まずは、肉や魚のほか、卵、大豆製品といった食品を積極的に取るといいでしょう。

 また、強いストレスも、更年期障害の大敵。あまり頑張りすぎず、わずかな不調でも、見て見ぬふりをしないようにしましょう。症状を悪化させないためには、心身の不調を自覚し、早めに休息を取ることが欠かせません。一日の終わりに、腹式呼吸で深い呼吸をするのも有効です。深く呼吸すると、副交感神経(安静時に働く神経)が優位になります。すると、心身がリラックスしてストレス解消につながるため、更年期障害の症状を軽減してくれるのです。

 夜、布団に入ったら、あおむけの状態で呼吸をします。横になるだけで腹式呼吸に切り替わりますので、あとは「ゆっくり息を吐き切る」ことだけを意識しましょう。肺の空気が完全に吐き出されると、自然に、深く息を吸うことができます。

 毎晩、10回を目安に行ってみてください。副交感神経を優位にしてから眠ると、質の高い睡眠にもつながりますよ。

■スマホアプリでカンタン歩数管理

 仁香が本紙でアドバイスしてくれたエクササイズを動画で見られるアプリが、「App Store」「Google play」で近日リリースされる。チャート式診断で動画を選んだり歩数管理が可能な万歩計などの機能も充実。健康的にダイエットしたいどの世代にも役に立ちそうだ。

▽にか 1975年7月7日生まれ。「STORY」レギュラーモデル。最近は姿勢&ウオーキングアドバイザーとしても活躍し、「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)に定期出演。近著に「この習慣で美人になれる」「つけて歩くだけで下半身やせ! 美脚整形リング」。

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