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米国で大人気 “山羊牧場ヨガ”は1000人以上が予約待ち

これがゴート・ヨガ
これがゴート・ヨガ(C)共同通信

 アメリカではなぜか、山羊(ヤギ、ゴート)が大注目されています。「ゴート・ヨガ」が全米でブレーク中ですし、「ゴート・ミルク」も牛乳に代わるヘルシードリンクとして人気を集めています。

 ゴート・ヨガは、山羊のいる農場や庭でヨガをやろうというもの。下を向いた犬のポーズを取ると、背中に山羊ちゃんがちょこんと乗ってきます。この感じがたまらないと、全米で「やってみたい!」という人が続出しているのです。

 最初にスタートしたのはオレゴン州の農場でした。昨年の夏、近所の人に山羊たちとの触れ合いを楽しんでもらおうと農場を一般公開したところ大人気を博し、来場者のアイデアでヨガクラスを始めてみたら予約殺到。今年初めには1000人以上がウエーティングリストに並ぶ異常人気となりました。このウワサは全米に広がり、同じようなゴート・ヨガのクラスが続々とオープン。ニューヨークの郊外の農場でもクラスが開かれています。

 山羊をペットとして飼うのもトレンドです。ニューヨークなどの大都会では家畜をペットにするのは禁止されているため、わざわざ郊外に引っ越す人が出るほどです。

 一体なぜ、いま山羊なのか? ペットの動物たちと時間を過ごすことは「ペット・セラピー」といわれ、ストレスの軽減や血圧を下げる効果が一般に知られています。その中でも山羊はおとなしく、静かでピースフルな動物として、癒やし効果も高く感じられるのだそうです。さらに拍車を掛けているのがインスタグラムで、可愛い山羊の写真が大量に投稿され、ブームを熱くしています。

 また、売り上げが急上昇しているゴート・ミルクは、牛乳よりも消化が良く、カルシウムを多く含み、ビタミンAと乳酸がお肌もキレイにしてくれると評判です。

シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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