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憧れの日焼け肌もOK 米国で開発された皮膚がん予防の新薬

シアトルのビージェット湾で日光浴を楽しむ女性たち(C)AP

 今年も日焼けの季節がやってきました。アメリカでは、特に白人の日焼けした肌への憧れは根強く、率先して日焼けしようとする人たちが少なくありません。しかし、紫外線で肌のメラニン色素が増えて色が濃くなる日焼けは、同時に肌にダメージを与え、アメリカ人が最も多くかかるがん5位の皮膚がんの原因ともなっています。

 そこで、せめて日焼け止めを塗ってもらおうと、ニューヨーク市内の27のビーチや公園に、無料の日焼け止めディスペンサーが今年から設置されました。

 そんな中で、マサチューセッツ総合病院が「肌にダメージを与えず、日に焼けた肌をつくれる薬を発見した」と発表し、話題になっています。同病院の皮膚科の権威デビッド・フィッシャー医師は、日焼けのメカニズムを分子レベルで解明し、メラニン色素を紫外線なしで増やす研究を続けてきました。

 すでに、白いネズミに薬を投与して茶色のネズミをつくることに成功していますが、人間の皮膚はネズミの5倍厚く、分子まで届く強い効果を生み出すまでに10年近い時間を費やしたそうです。

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