後悔だらけの花粉症対策

羽生マスクは売り上げ3倍 今からでも欲しい花粉症グッズ

100回洗濯しても性能は落ちない
100回洗濯しても性能は落ちない(C)JMPA

「花粉症対策で、なおかつ痩せるマスクがある」と話題なのが、「くればぁ」が販売する「bo―biカロリー」だ。五輪で2大会連続金メダルに輝いた男子フィギュアの羽生結弦選手(23)が愛用していることから、人気に火がついた。

「弊社はもともと、マスク屋ではありません。網やメッシュを製造する会社です。花粉症やPM2.5などの被害が拡大する中で、メッシュ技術をマスクのフィルターに応用。特殊構造の高機能フィルターを実現しました。羽生選手が使っているのは『bo―bi』というシリーズのカロリー消費を促すタイプです」(同社広報担当者)

 一般的な微粒子除去マスクは、静電気の力で微粒子をマスク外側に吸着させるが、マスクと顔の間に隙間があると吸着した微粒子が入り込む。その点、同社のマスクは静電気を使用していないため、微粒子を寄せつけないという。

「『bo―bi』のフィルターは100ナノメートル単位で、世界一細かい。10層構造で、花粉やPM2.5、ウイルス飛沫を99%カットします。しかもすべてオーダーメードで職人の手作り。マスクと顔の間に隙間ができないので、花粉など微粒子が入り込めません。減量タイプのほか、レギュラータイプと虫・放射性物質対策タイプがあります」(同)

 同社HPでの価格はレギュラータイプが1万6980円! 減量タイプはプラス3000円だ。

■高機能は「分解」が主流

 ちょっと驚く値段だが、「JIS規格を取得していて、100回洗濯してもフィルター性能は落ちないし、フィット感の低下もありません」(同)という。しかも最初から交換用フィルターがついているから、200回の洗濯にも耐え得る。仮に3シーズン使い回すとすれば、1シーズン当たり5000円チョイ。意外と割安かもしれない。

 同社HPから顔の5つの部分を測って注文するが、「前年比3倍の売り上げ」という人気ぶりで商品到着は4月中旬という。

「花粉を水に変えるマスク」はハイドロ銀チタンで、「パブロンマスク365」は、フィルターに塗布された光触媒で、花粉を分解する。マスクの進化は続くが、カギはマスクと顔の隙間だ。そこを工夫するのに売れ筋がワセリンやクリーム。たとえば、フマキラーのアレルシャットは、綿棒にクリームをつけて鼻の入り口1センチに塗りつけると、そこに花粉がベットリ。鼻の奥への侵入をブロック。目の周りにワセリンを塗るのも同じ理屈だ。ドラッグストアで聞くと、そんな使い方をする人が多いという。

■タイ生まれの“鼻スースー”

 記者が東京・大久保のタイ料理店スタッフに薦められたのが、「Peppermint Field」と「Poy―Sean」だ。近くの「アジアスーパーストア」で「Peppermint――」の方を351円で買って使ってみた。この日、鼻づまりがひどかったが、写真のようなスティックを鼻に近づけて吸い込むと、ミントの香りで鼻がスッ。これはいい。

「タイに花粉症はありませんが、バンコクはじめ都市部は大気汚染がひどくて、鼻づまりや頭痛に悩まされる人が多いのです。そんな症状を和らげるのが、この2つに代表されるヤードム。花粉症の方がよく買われます」(店頭スタッフ)

 ヤードムとは、気付け薬。花粉症そのものを治す薬ではないが、今はカバンに常備。手放せなくなっている。同店のHPでも購入できる。

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