ステージⅣがん治療を断るとどうなる

体温を上げ免疫力を活性…紅葉狩りやジム通いでがんに勝つ

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 筋トレと食事で免疫力を高め、がんを克服しようとしている私に20年来の知人の鍼灸(しんきゅう)師が「刺絡(しらく)療法」を勧めてきた。

 知人は国立大学や大手カルチャーセンターで漢方の講座を持ち、鍼灸院を構え、薬剤師でもあり、著書も多い。その勧められた刺絡療法とは、自律神経免疫療法とも呼ばれ、自律神経の乱れを治す鍼治療だという。

 やり方はこうだ。吸玉と呼ばれるカップを体のツボに当てる。すると体の悪い部分には“瘀血(おけつ)”が集まり赤紫色になる。その部分に特殊針を刺し、副交感神経を刺激してリンパ球を増やし、免疫力を高める。

 秋以降3度やってもらった。最初は吸玉を当てた部分がかなり赤紫色になった。2度目には左肩の下の部分に当てた吸玉内でかなりの血が噴き出した。3度目は色の変化も強く出なかったし、血の噴き出しもなかった。鍼灸師は、「血流もいい。体の状態はかなり良くなっている」と言う。

 月1度、検査に行っている病院での11月の結果も、体の数値は正常だった。代謝が少し良くなっているのかなという感覚はある。

 この私が受けた刺絡療法を、免役療法を提唱していた故・安保徹医博は「副作用もない人体に優しい療法」と推奨。さらに、「免疫力を高めればがんを克服できる。そのためには体温を上げよ」とも言っていた。

「病院へ行くとすぐに点滴したり、胃ろうを作って栄養のある物を入れようとする。あれこそが七転八倒の苦しみにつながる。点滴治療などは、一時的なもので、冷えの世界をつくっている」

 治療に必要なのは、温かくしてエネルギーを作り病気を治すこと。体温を上げると血流はよくなり免疫力も活性化する。刺絡療法はその働きを助ける。安保医博はこうも言っていた。

「体温の多くは筋肉で作られている。体を動かし筋肉から発熱を促す」

 私は先週、紅葉狩りに行ったこともあり、1週間の歩数は10万歩超。ジム通いも続けている。“健康”的な生活が続いている。

笹川伸雄

笹川伸雄

ジャーナリスト。1946年、宮城県生まれ。医、食、健康のジャンルを得意とし、著書に「妙薬探訪」(徳間文庫)など

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