からだデータ

平均睡眠時間は「7時間22分」日本は世界一の“寝不足国家”

寝不足は「脳の老化」にも直結
寝不足は「脳の老化」にも直結

 日本人の平均睡眠時間は、7時間22分――。OECD(経済協力開発機構)が、加盟国の就業者の睡眠時間をまとめた結果(2016年)、日本は加盟国中最短であることが分かった。

 加盟国の平均睡眠時間は8時間25分で、アメリカ、フランス、イギリスなど主要国はいずれも平均より多く睡眠をとっていた。

 平均値より1時間3分も短い日本は、世界一の“寝不足国家”と言っていい。参考までに短い方の2位は韓国、3位メキシコで、ここまでは7時間台。

 厚労省の平成29年「国民健康・栄養調査」でも寝不足日本人の実態が明らかになっている。それによると、年齢層別に「ここ1カ月間の1日の平均睡眠時間」を調査したところ、男性の場合――。

・5時間未満…7.5%
・5時間以上6時間未満…28.6%
・6時間以上7時間未満…35.0%
・7時間以上8時間未満…20.0%
・8時間以上9時間未満…6.7%
・9時間以上…2.3%

 こんな結果に。最多は「6時間以上7時間未満」、次いで「5時間以上6時間未満」で、この2つで全体の3分の2に迫る。

 世代別では、たとえば「50~59歳」は、「6時間以上7時間未満」組が40.2%、「5時間以上6時間未満」組は34.1%で、案の定少なめ。1世代若い「40~49歳」は同じく35.7%と37.2%で、「5時間以上6時間未満」組の方が多い。40代は、寝る間を惜しんで働いているのか?

 最新の研究では、健康維持のために必要な睡眠時間は「1日7時間」とも。寝不足は「脳の老化」にも直結する。ご注意あれ。

関連記事