セックスが痛い

セックスの相談をカウンセラーする前に知っておきたいこと

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 セックスの痛みの原因として心の問題が疑われる場合は、婦人科では十分に対応しづらいケースがあります。そんな時は専門のカウンセラーに相談するという選択肢があります。

 しかし、カウンセリングというと、私たち日本人にはあまり馴染みがなく、どんなことを話せばよいか、どのようなことを聞かれるか、未知の世界ですよね。その不安から相談をためらっている人もいると思います。そこで、性交痛などカップル間の相談をよく受けている「こぐまカウンセリング」代表の潮英子さんに、話を聞きました。

 まずカウンセリングの時間は、だいたい1回60分。つまり、ダラダラ話していると時間切れになってしまう可能性があります。受ける前に経緯を時系列に書き出しておき、それに沿って話すと伝わりやすくなり、時間の節約になるそうです。

 次に、話しにくいことは黙っていてもいいのか? それはもちろんそうなのですが、隠さずに伝えたほうが改善に結びつきやすいです。カウンセラーには守秘義務があり話したことがよそに漏れることはありません。

 カウンセラーは、基本的に聞き役。ただし、話のつながりが見えにくかったり、基礎的な情報が出てこなかったりした場合は、質問することがあります。性に関する相談では、恥ずかしくて多くを語らない方もいます。そんなときも、カウンセラーは質問を多めにするそうです。

 そして、カウンセリングは、できればカップルで。性に関することは相手との関係性が重要だからです。ただし、いつも2人一緒ではなく、2回目以降は状況に応じて個々の場合もあるそうです。なお、カウンセリングはだいたい数回~15回くらいで終わる方が多いとのこと。

「最初は気負っていても何回か通ううちに自然に話せるようになると思いますよ」と潮さん。性の問題はプライベートな内容であるだけに、パートナーや友人などの素人に話すより、専門カウンセラーに話したほうが問題解決につながると、私も思います。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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