セックスが痛い

黒ずんでいるのは遊んでいるから?ムダ毛は本当にムダ毛?

写真はイメージ
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 男性って、女性の容姿だけでなく、性器についても口出す人が多いなぁ、と本当に思うのです。

 デリケートゾーンの黒ずみに効く商品はとても売れるそうです。性器の整形も、恋人や夫の言葉がきっかけで、というケースは少なくない。「(性器の)色が黒ずんでいる」「(性器の)形が変わっている」「陰毛が濃い・長い」といった言葉は、男性にとっては何げなく口にした「単なる感想」かもしれませんが、言われた方は傷つきます。そのショックからセックスに拒否感を抱くようになり、セックスの痛みとなって表れるケースは珍しくありません。

「遊んでいるでしょ」と恋人から言われた……と落ち込んでいる女性の話を耳にしたことは、一度や二度ではすみません。「遊んでいる」という根拠は、外性器の黒ずみ。でも、セックスの回数と性器の色は無関係。その人の肌質、または股の締め付けの強い服装で衣類と外性器が擦れることが黒ずみの原因です。

「ムダかどうかは、自分で決める。」とムダ毛と呼ばれる体毛処理を、自分で自由に決めていいと広告を打ったのは、カミソリで有名なメーカー貝印。女性は脇の下やスネの毛の処理をマナー、もしくは処理を忘れていると男性から指摘されることがしばしばあり、自分自身で必要と感じていなくても「処理の義務」が潜在意識としてあります。なんとなくみんな処理しているし、マナーだからと実行している。お化粧もそうですね。

 性器は誰ひとり同じ形を持った人はおらず、みな違うのが正解です。「皆と同じ」環境や価値観を好む日本社会ですが、お互いの違いを受け入れ、否定しないことは、パートナーに対しても必要ではないでしょうか?

 その人が好きな締め付けの強いタイトなパンツスタイルで股が黒ずんでしまっても、性器の形がどんなであっても、顔や体形が違って当たり前と同じような感覚を性器にも忘れてはいけないなと思います。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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