セックスが痛い

女性の6割が「痛い」…オーガズムに達せない女性は男性の3倍強

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 早く終わってほしいと願いながら、痛みを我慢するだけの楽しくないセックス。実際にどのくらいの女性が悩んでいるのかと、インターネットで公開されている最新のセックスに関する調査結果「ジェクス ジャパン セックスサーベイ2020」を見てみました。

 そこには、20~60代女性の平均62・4%が「セックスで痛みがある」と回答。性交痛は女性ホルモンの減少で閉経前後から始まることが多いのですが、調査結果では20代が74・1%と一番高く、低年齢化が目立ち、すべての年代で痛いセックスに悩む女性がいるのだと痛感しました。

 非常に気になったのは、女性のセックスの満足度が男性と比較して目立って低いこと。オーガズムに達せない女性は平均21・5%、男性の平均6・0%と比較して3倍強。最も多いのは20代の35・4%で、年代が上がるにつれ徐々に減っていきますが、40代で26・8%と割と高い。痛みのあるセックスでは、年齢が上がるにつれ満足度が低くなっていることも結果にありました。

 なんとも悲しい数字にガックリきますが、「満足度が低い」「痛みがある」→「楽しくない」→「しばらくセックスしたくない」→「もうしたくない」という流れになりかねません。セックスはしなくても問題ありませんが、性は心を豊かにしてくれたり、パートナーとの心身のコミュニケーションでもあります。

 男性側が性生活をより長く継続したいと思うなら、女性側の「痛みが少ない」「満足度アップ」がポイントになります。性交痛は潤い不足や性器の萎縮、婦人科疾患のほか、過去のコラムでも言及しているように、特定の体位、激しいタッチ・上下運動、早すぎる挿入タイミングなどパートナーとの触れ合いが原因のケースも。痛みがあればまず病院の検査。その次に、2人で相談しながら「痛みの少ない」「お互いの満足度アップ」を意識したセックスの工夫をしてみてはいかがでしょうか。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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