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うんち管理アプリ「ウンログ」で排便改善 流すだけではもったいない

うんち管理アプリ「ウンログ」
うんち管理アプリ「ウンログ」/(提供写真)

 排便をしたら「スッキリした」と、サッサと流してしまってはいないだろうか。大便は自分の健康状態を表すバロメーター。毎日の健康管理には「便を観察すること(観便)」が大切になる。そして記録しておこう。

 そんな「うんち管理」を目的とした無料アプリがある。2012年4月から個人向けサービスとして提供され、現在、80万ダウンロードを突破し、国内で最も利用されているうんち記録アプリ「ウンログ」だ。アプリの開発、サービス提供を行っているのはウンログ株式会社(東京都渋谷区)。どのように利用するのか。同社の長瀬みなみ取締役CBOが言う。

「ウンログの『うんち記録』の画面に、毎回の排便の『かたち』『色』『量』『におい』『すっきり感』のデータを入力してもらいます。すると、そのうんちの状態が100点満点中、何点なのか総合的なスコアが表示されるようになっています。これを毎日記録してもらい、食事、運動、睡眠に注意しながら理想的なうんちに近づけてもらうのです」

 大便の状態を表す世界的な基準として、「ブリストル便形状スケール」がある。うんちの硬さによって7段階に分かれていて、ウンログの形のデータ入力はこれを利用している。理想的なうんちは7段階のうちの3~5で、「やや硬い便」「普通便」「やや軟らかい便」になる。この範囲内であれば、腸内環境が整っているので、体も健康状態が保たれているといえる。

 このウンログでの観便を習慣に、約90%の人が良好な大便が出るようになったという調査結果が出されている。レコーディングダイエットと同じように、セルフモニタリング効果によって腸活に関する意識が高まるからだという。

 さらに、自分が腸活のために食べた食材やサプリを記録・管理でき、その相関がチェックすることができる「腸活記録」などの機能も搭載されている。

 また、同社では自宅でできる腸内フローラ検査「キンログ」も有料(税別1万9800円)で受け付けている。注文してキットが届いたら大便を採取して返送。3~4週間で検査結果とリポートがメールで届く。

「キンログは、100~1000種の腸内細菌のバランスや多様性を調べ、腸内フローラ年齢を算出することができます。便秘や下痢で悩んでいたら、ウンログで腸活を始めてみて、その改善状況をキンログで確認するような使い方もおすすめです」(長瀬氏)

 ただし、これらの商品はヘルスケア製品になり、医療目的には使えない。

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