脂肪燃焼ダイエットスープで体質改善 体内の老廃物を排出する

お肌の調子が良くなったの声も
お肌の調子が良くなったの声も(C)日刊ゲンダイ

 大阪市で「さらさら堂鍼灸院」を開く鍼灸・マッサージ師、国際薬膳師の岡本羽加さんが「脂肪燃焼ダイエットスープ」を考案したのは20年前。当時は「サラサラスープ」と呼んでいた。

「もともとは、鍼灸院に来られる患者さんの不調を根本的に改善したい、というのが目的でした。患者さんに食生活を伺うと、野菜が不足していたり、食事内容が偏っていたり、レトルト食品が多かったり……。不調を改善するには毎日の食事が非常に重要。でも、『こういう食材をこれくらいの量、食べてくださいね』といった伝え方では、なかなか実行に移してもらえません。簡単に作れ、日常的に取れるものは何かとなり、スープに行き着いたんです」(岡本さん=以下同)

 材料は、不摂生な生活で体内にたまった老廃物を排出できる作用に優れ、かつ、日本のスーパーで手軽に買える野菜。多忙な人でも作り置きができ、「これさえあれば大丈夫!」というレシピにした。

「すると、スープを食べるようになった患者さんから、冷え性が良くなった、便秘が改善した、お肌の調子が良くなったなどの声とともに、ダイエットに成功したという声がたくさん寄せられたのです。この20年間で、脂肪燃焼スープはさらに改良を加え、味に飽きることなく、だれでもおいしく食べられるものにしました。私自身も脂肪燃焼ダイエットスープを食べており、ベストな体重を維持できています」

 脂肪燃焼ダイエットスープには、6つのメリットがある。

【1日に必要な野菜量350グラムを取れる】

 生活習慣病予防のために、厚労省が推奨する野菜の摂取目標量は、1日350グラム以上。1日2杯、スープを食べれば、楽にクリアできる。

【食物繊維が豊富】

 食物繊維には、腸のぜん動運動を促す不溶性食物繊維と、腸内環境を整える水溶性食物繊維がある。具材とスープから両方の食物繊維が取れる。

【低カロリー】

 ボウル1杯51キロカロリー。食事前に取れば空腹が満たされ食べ過ぎ防止に。

【抗酸化成分たっぷり】

 野菜には、体の細胞の酸化(老化)を抑制する抗酸化成分が多い。野菜で作る脂肪燃焼ダイエットスープにも、当然ながら、抗酸化成分がたっぷり含まれている。

【自然に減塩できる】

 野菜のうまみが出ているので、味付けは塩少々で満足できる。これに慣れてくると、味覚が敏感になり、自然と減塩につながる。

【栄養を効率よく取れる】

 抗酸化作用のあるビタミンやファイトケミカルは細胞の中にあり、細胞膜に包まれているので、「生」だと吸収されづらい。しかし加熱して作るスープなら、細胞膜が壊されており、しかもスープに溶け出ているので、効率よく吸収できる。

野菜は3種で作るスープと5種で作るスープがある
野菜は3種で作るスープと5種で作るスープがある(C)日刊ゲンダイ
簡単に作れて飽きが来ない

 脂肪燃焼ダイエットスープの「基本のスープ」は3種類。玉ネギ、キャベツ、ニンジン、トマト、セロリの野菜5種で作るスープ。大根、ニンジン、玉ネギ、マイタケの4種で作るスープ。キャベツと玉ネギを主に、ブロッコリーやエノキなどを加えた3種で作るスープ。

「どれから始めても構いません。作り置きした場合は冷蔵庫で保存し、食べる分ずつ鍋に移し、温めてください」

 まずは、食事の最初にスープを1杯食べるところから始める。「1カ月に1~2キロ痩せたい」というようなら朝食を脂肪燃焼ダイエットスープのみに、夕食をスープと小さめのおにぎりに。昼食は何を食べてもいいが、食べ過ぎは禁物。肉は低脂肪、高タンパクの部位にし、揚げ物は控える。これを1週間続け、1カ月に1~2回のサイクルで実践する。

「スープは、香味野菜や香辛料、味噌や醤油、オリーブオイルやゴマ油、ココナツオイルなどを加えてアレンジしても構いません。しかし、何かを足すときは少量にとどめておいてください」

 ダイエット目的でなければ、鶏肉や卵、牛乳などをプラスしてもいいが、痩せたければ基本のレシピに忠実に。

★5種(3~4食分)
・玉ネギ1個
・キャベツ4分の1個
・ニンジン2分の1本
・トマト2個(トマト缶200グラムでもよい)
・セロリ2分の1本(葉がなくてもいい)
・だし(昆布5センチ角1枚、鶏がらスープのもと小さじ半分、野菜がひたるほどの水)

 野菜を食べやすい大きさに切り、鍋に野菜、だしを入れて強火にかけ、煮立ったら中火で20分ほど煮る。自然塩少々で味を調え、すりおろし生姜を加えてさっと煮る。

★4種(3~4食分)
・大根3分の1本
・ニンジン1本
・マイタケ2パック
・玉ネギ1個

 野菜を食べやすい大きさに切り、マイタケは石づきを落としてほぐす。鍋にマイタケ以外の野菜、昆布と鰹節で取った一番だし4カップを入れて強火にかけ、煮立ったら中火で15~20分。マイタケを加えてひと煮立ちし、酒、自然塩少々で味を調え、すりおろし生姜を加えてさっと煮る。

★3種(2~3食分)
・キャベツ2~3枚
・玉ネギ2分の1個
・好みで、大根、ニンジン、ブロッコリー、エノキダケのいずれか

 キャベツをざく切りにし、玉ネギは繊維に沿って薄切り。好みの野菜も食べやすい大きさに。鍋に野菜を入れ、ひたるくらいの水と自然塩少々を加えたら強火にかけ、煮立ったら火を弱めて7~8分。ざっと混ぜて味を見て、ごく少量の塩で薄い塩味にし軽く煮る。

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