アラフィフで体脂肪率12%! 好きなものを食べて体形を維持する秘訣

Ryosukeコーチに指導を受ける三村さん(=手前/取材協力PLAYGROUND)
Ryosukeコーチに指導を受ける三村さん(=手前/取材協力PLAYGROUND) (C)日刊ゲンダイ

 情報通信の設計・施工などを行う会社「タイコー㈱」代表取締役の三村悦久さんは、53歳にして写真の通りの見事な体形だ。ところが4年前は体重80キロ、体脂肪率24%。男性は一般的に体脂肪率20%以上が軽度肥満、25%以上が中等度肥満といわれている。どうやって今の体形を手に入れたのか? 

 2018年、健診で総コレステロール値が400に到達、尿酸値は10。この年は大腸ポリープも3つ見つかり切除。当時、上の息子が3歳、下が1歳。子どもたちのためにも健康で長生きしたい。体を変えなくてはと思ったんです。ゴルフのトレーニングも兼ねて「体幹トレーニング」でネット検索し、ヒットしたのが、今も通うフィットネスジムです。

 僕は人が好きなんですね。グループレッスンで誰かと頑張るほうが向いている。今のレッスン内容は、えげつないくらいきついんですけど、グループだと「○○○さんも頑張っているから」と苦しさを乗り越えられる。ジムでも運動でも、自分が楽しいと思えるところ、性格に合ったところを見つけることが、非常に重要だと思います。

Ryosukeコーチに指導を受ける三村さん(=手前/取材協力PLAYGROUND)
Ryosukeコーチに指導を受ける三村さん(=手前/取材協力PLAYGROUND) (C)日刊ゲンダイ
「行けたら行く」ではなく、行く曜日を先に決める

 入会は19年2月1日。仕事がどんなに忙しくても、毎日会食があっても、月曜日と木曜日はどこかに時間をつくって必ずジムに行くと決めました。「時間が空いたら行く」では、「疲れた、忙しい」と言い訳して行かなくなってしまうからです。

 食事面で大きく変えたのは2つだけ。大好きなビールを飲まない、1日おきに食べていた天ぷらそばを禁食。結果、この2つはなくても特に苦ではなくなりました。お酒も大好きなのでワインもハイボールも缶チューハイも飲みますし、肉や甘いもの、白米など、食べたいものを食べます。家内に言わせれば、僕は同年代と比べて食べる量が多いらしいです。ただほんの少しだけ食べすぎ、飲みすぎを意識することを、常に考えています。

 甘いものを食べる時は洋菓子ではなく、和菓子にして脂質摂取を減らすとか、前夜食べすぎたら朝食はプロテインに置き換える。菓子パンのような腹持ちしない高カロリーな物はやめて、具なしおにぎりにするとか。何かを我慢する方法では、痩せた時点がゴールとなりリバウンドの可能性が高いので、継続できることをやっています。

三村悦久さん
三村悦久さん(C)日刊ゲンダイ
長い空腹時間を作らない

 若い頃のようにすぐ体が変わるわけじゃなく、変化が出始めるまで4カ月ほどかかりましたが、通い始めて半年で体脂肪率は10%減の14%に。

 せっかくなので1ケタ台にしたいと、少しだけ食事制限して体脂肪率7%まで落としたのですが、疲れが抜けにくかったり、我慢が多かったりしたので、今は好きなものを食べて飲む生活に戻し、体重72~73キロ、体脂肪率12%前後を保つようにしています。そんな数値もひとつの目安。それよりも体調や鏡に映る自分の姿で調整することを大切に考えています。

 ジム通いと「ほんの少しの意識」に加え、長い空腹の時間をつくらない。空腹になりすぎてからの食事は、栄養の吸収が高まり食べる量が増えてしまうから。小腹がすいたら具なしのおにぎりを食べております。「今日は頑張ったからご褒美」といった食べ方は絶対にしません。1日の総摂取カロリーを約3000キロカロリーとし、おおよそその中に収まるよう努力しています。あと、何より運動習慣。出張や家内の実家へ帰省時にも、トレーニング用具を持参し、時間をつくって体を動かすようにしています。

 次男が小学校を卒業する時、僕は60歳。それまではかっこいいお父さんでいたいと考えていますが、今と同様のトレーニングを何歳まで続けられるかという不安もあるので、ひとまずは55歳を目標に頑張り、それ以降は1年ずつの継続を目標にしていこうと思っています。50歳を越えてから、更年期障害などを迎えて、思ったように痩せられなかったりトレーニングの効果が出にくかったりしますが、そんな時も楽しく諦めずに運動と少しの我慢を続ければ、必ず結果が出るはずですよ。

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