アメリカで入手困難なほどヒットしている、持ち手付きタンブラー「スタンレー・カップ」に「鉛が含まれている!」と大騒動になっています。
スタンレー・カップは、老舗水筒ブランドのスタンレーから発売されているタンブラーです。
カラフルなステンレス製で手持ち付き、断熱効果が高く1リットルの大容量で……と言われても、まったくピンと来ないかもしれません。
でもスタバをはじめNBAバスケのチーム、アーティストやインフルエンサーとの限定コラボ商品を続々発売、TikTokなどで大ブレイク。商品によっては入手困難と聞いたらどうでしょう。
さらに熱烈なファンがあらゆる種類のスタンレー・カップを、壁一面にディスプレイする映像や、スタバとの限定コラボのウィンターピンクのタンブラーを買うために、発売前夜にファンが徹夜で並んだことなどがニュースになっています。
次々に繰り出されるコラボの話題性や希少性のおかげで、SNSでバイラル化、現象化するほどの大ヒットになりました。
ところが今、同じSNS上で「スタンレー・カップに鉛が含まれている」という情報が猛スピードで拡散されています。
鉛は口からの摂取と吸入により体内に蓄積し、少量でも造血系、神経系、腎臓などの障害、さらに知能低下や行動障害を起こすことが広く知られています。かつては水道管や塗料に含まれていましたが、現在は使われなくなっています。
それが「超人気タンブラーに含まれている!?」と騒然としたわけです。
メーカーは「底面に鉛を含む素材を使っているが、ステンレスで保護され、飲料や人の口に接触することはない」と安全性をアピール。
これに対し、万が一その部分が壊れた場合を懸念する専門家もいます。また別の専門家は、使用されている鉛の量をスタンレーが公表しない限り、本当のリスクはわからないとコメント。
人気タンブラーをめぐる鉛騒動はまだまだ続きそうです。
ニューヨークからお届けします。