米国では大統領候補のドナルド・トランプ氏(共和党)とヒラリー・クリントン氏(民主党)が熾烈、というより泥沼のような戦いを続けてきました。そのせいで、「有権者の方もかなりのストレスがたまっている」という調査が発表され、話題になっています。
米心理学協会が行った調査によれば、米国人の52%、実に過半数が「今年の選挙戦から何らかのストレスを受けている」と答えています。男女差はほとんどありませんが、共和党支持者(59%)の方が、民主党支持者(55%)より微妙に多いことも分かりました。
また、年齢による差では、「ベビーブーマー」(52~70歳)が50%なのに比べ、その子供たちの「世代ミレニアルズ」(18~34歳)は55%と高いことも分かりました。そのストレスの最大の原因として、米国人の約4割は「ソーシャルメディア」(SNS)を挙げています。
実際、SNSを利用している人の54%がストレスあり。利用していない人の45%に比べ高くなっており、SNSに上がっている無数のニュースやビデオ、写真、さらに、それに関する議論・口論がストレスを高めているとコメントしています。感受性の強い若い世代は、余計にそういうものにハマりやすいということのようです。
では、ストレス対策はどうすればいいのか?
まず、SNSのニュース配信をやめるなどして24時間情報の中にいないようにする。家族、友達、同僚など、口論になりそうな相手との選挙の話は避ける。未来についてネガティブな気持ちになったら、ボランティアなど具体的な社会貢献をする。
何より11月8日の選挙には投票に行く。投票することは立派な社会参加で、実は大きな達成なのだから、それを成し遂げた自分を褒めてあげる。米心理学協会はそんなアドバイスをしています。
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