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アメリカ合衆国大統領はどれほど健康であるべき?

 今月11日、米大統領選挙のヒラリー・クリントン候補がよろめく場面が世界を駆け巡り、大騒ぎになりました。

 結局、軽い肺炎と分かりましたが、これをきっかけにクリントン、トランプ両候補の健康診断結果が次々に発表されました。どちらがより健康なのかとの論争が広がる一方で、国民の間には戸惑いが広がっています。「大統領候補はどのくらい健康であればいいのか?」の基準がないからです。

 大統領候補の健康診断結果が公になることは、つい最近までありませんでした。2008年、皮膚がんの病歴と戦争捕虜の経験を持つマッケイン候補が、自らの健康を証明するために大量の資料を公開したのは例外的なことでした。

 逆に、病気を隠蔽してきた歴代大統領はたくさんいます。こっそりがんの手術をしたクリーブランド大統領、車椅子だったことをひた隠しにしたルーズベルト大統領、若くて健康に見えてアジソン病だったケネディ大統領……。レーガン大統領は任期後にアルツハイマー病と診断され、任務への影響を疑う声もありました。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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