健康ポイント どっちが勝ち?

勝敗分けるは米 あんかけチャーハンvs中華丼ならどっち?

 まだまだ寒い時季が続きます。恋しくなるのが、とろみがついた「あん」のかかったメニュー。体温がじんわり汗をかくほど上がります。

 では、カニなどのあんがかかった「あんかけチャーハン」と、豚肉やエビ、イカなどの具材がたっぷりの「中華丼」は、どちらがダイエットにはお勧めでしょうか。

 勝敗を分けるのは、あんよりも、下のご飯です。あんかけチャーハンのご飯は、たっぷりの油で炒められています。ただでさえ高カロリーなのに、あんがかかると余分にカロリーを取ってしまいがちです。

 それに比べ、中華丼は白いご飯なので、脂質がグンと低くなります。ご飯に味付けされていませんから、全体の塩分量も抑えられます。豚肉、エビ、イカなどのタンパク質に加え、チンゲン菜、ニンジン、タケノコ、シイタケなどビタミンやミネラルを含む野菜も多く摂取できます。どちらかを選ぶなら、中華丼が良いでしょう。

 ただし、あんがかかったメニューを食べる時は早食いに要注意。ご飯が軟らかくなりやすく、レンゲやスプーンですくって食べれば、噛む回数が減り、満腹を感じにくく、食べ過ぎの原因に。その点、中華丼は食物繊維が豊富な野菜が多いので、自然とよく噛んで食べるようになります。ここもポイントです。

 天津飯なども下のご飯が白いものが多く良いのですが、卵とカニがメーンで野菜が取れないことも。その場合は汁物や和え物などを追加して、全体のバランスを整えるようにしましょう。

柴田真希

柴田真希

健康で楽しい「食」を提案する「エミッシュ」代表取締役。「私は『炭水化物』を食べてキレイにやせました。」など著書多数。ブログ「管理栄養士 柴田真希のシアワセ♪Makitchen」が好評。