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星野源は「くも膜下出血」 ガンガン痛む頭痛の原因は何だ

星野源さんはくも膜下出血を発症
星野源さんはくも膜下出血を発症(C)日刊ゲンダイ

 星野源さんがエッセーで「バットで頭を殴られたような痛み」とくも膜下出血を発症した時の様子を書いていました。私も時折、頭の片側がガンガン痛むので心配です。 (40代女性)

A「ガンガン痛む」ならば、まず疑うべきは、くも膜下出血、脳出血。あるいは、まれですが脳静脈血栓症です。くも膜下出血の場合は、今まで経験したことのないような頭痛があります。何かで思いっきり殴られたような、と表現する人がいますが、まさにそのような強い痛みです。

 しかし文面では、頭痛が起きるのは「時折」。これならくも膜下出血や脳出血などは考えにくいので、私なら、片頭痛や緊張型頭痛、群発頭痛の可能性を考えます。

 緊張型頭痛は、頭の両側が締め付けられるような重い痛みがあり、痛みに伴う症状は肩凝り、首筋のはり、めまい、耳鳴りなど。痛みの頻度はほぼ毎日。

 片頭痛は、脈に合わせてズキンズキンとする痛みで、頭の片側が痛むことが多いですが、両側が痛むことも。頻度は月に1~2回から年に数回。吐き気があり、光や音、においに敏感になります。

 群発頭痛は目の奥をえぐられるような強い痛みが特徴で、頭の片側が痛みます。症状が出るのは数年のうち1~2カ月だけ。毎日数時間激痛が走ることが多く、結膜の充血、流涙、鼻汁、発汗などがあります。

 頭痛が続く、治し方を知りたいという場合は、まず「頭痛日記」をつけましょう。病院で決められたものを使ってもいいし、メモでもいい。どんな種類の痛みがあるか、頻度、天気はどうか、何を食べたかなどを記してください。

 診察時に持参してもらえれば、予防薬にしたり発作頓挫薬にしたりと、治療法を考えられます。頭痛治療のために、「頭痛日記」は非常に有効です。

 片頭痛は、「完全に治す」と考えるよりも、頭痛が出た場合にどういうふうに対処すればよいか、頭痛をコントロールする方向で考えましょう。

 たかが頭痛、されど頭痛です。あまり続くようなら病院に行ってみてください。

(沢田はしもと内科/橋本しをり院長)

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