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日本全体では減少傾向も…塩分摂取ワースト県はどこだ?

WHOの塩分推奨値は「1日5g未満」
WHOの塩分推奨値は「1日5g未満」

 日本人の塩分摂取量は減少傾向にあるらしい。といっても、厚労省が推奨する目標値と比べると、まだまだ取り過ぎ。大きな開きがあると言っていい。同省の目標値は、男性8グラム未満、女性7グラム未満(いずれも1日量)。WHOの推奨値は「1日5グラム未満」だから、日本人がいかに塩分取り過ぎ民族かお分かりだろう。

 どこの県民が“取り過ぎ”かが分かるデータがある。「国民健康栄養調査」(2017年)の食塩摂取量の平均値で県別のワースト5を比較すると、まず男性は――、

1位…宮城県=11.9グラム
1位…福島県=11.9グラム
3位…長野県=11.8グラム
4位…福岡県=11.7グラム
5位…秋田県=11.6グラム

 以下、石川、青森、新潟、鹿児島、茨城、広島が、ワースト10圏内。

 同じく女性は、

1位…長野県=10.1グラム
2位…福島県=9.9グラム
3位…山形県=9.8グラム
4位…青森県=9.7グラム
4位…千葉県=9.7グラム

 以下、秋田、島根、福岡と続き、9位に同数で宮城、茨城、新潟など6県が並ぶ。

 福島や長野など、男女とも登場している県は、明らかに“取り過ぎ県”。在住者、出身者は塩分摂取に注意すべきだろう。

 逆に摂取量が少ないベスト3は、男性が「沖縄、高知、大阪」の順。女性は「沖縄、大阪と高知と岡山が同数」の順。沖縄は1位といっても、男性9.1グラム、女性8.0グラム。目標値を大幅に上回っているのが現実だ。

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