9項目で"隠れ口呼吸”をチェック 予防には鼻加湿が効果的

マスクも効果的
マスクも効果的

 空気が乾燥する冬は、鼻が詰まって、口呼吸になりやすい。ウーマンウェルネス研究会が首都圏の20~60代の男女602人に意識調査を行ったところ、就寝時に口呼吸を自覚している人は46%に上った。68%が口呼吸による症状とみられる「起床時の口の乾燥」を回答していることから、口呼吸の自覚がなくても口呼吸になっている人は、もっと多いだろう。

 口呼吸になると、細菌やウイルスが気道に侵入しやすく、風邪やインフルエンザにかかりやすくなる。実際、口呼吸に「よくなっている」と答えた人は、「全くなっていない」のグループより、風邪を「非常にひきやすい」「どちらかというとひきやすい」を合わせた回答が21ポイント増の約54%だ。

 では、“隠れ口呼吸”は、どんな人がヤバいのか。研究会が帝京大ちば総合医療センター耳鼻咽喉科の鈴木雅明教授の監修でチェックリストを作成した。①口の中が乾きやすい②集中時に無意識に口が開く③唇が荒れている、乾く④鼻が詰まる⑤いびきをかく⑥起床時に口が乾いている⑦起床時に喉が痛い⑧起床時に口臭がある⑨睡眠中によだれが出る――の9項目に当てはまる数が多いほど危ないという。

 そんな口呼吸対策はどうするか。鈴木教授が言う。

「就寝前にホットタオルなどで鼻を温めながら加湿すると、鼻呼吸がスムーズになり、口呼吸の予防になります。就寝前に部屋の加湿・加温をするのも効果的です」

 人さし指で鼻の右側を押さえ、左側から深く息を吸って、ゆっくり吐く。次に逆もやって1セットとし、左右交互に5セット行うのもいいそうだ。覚えておくといいだろう。

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