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激痛と発熱で長渕剛は緊急入院「急性腎盂炎」の気になる症状

長渕剛さん
長渕剛さん(C)日刊ゲンダイ

 歌手の長渕剛さん(63)が20日に都内の病院に救急搬送され、「急性腎盂腎炎」で全治2週間と診断された。医師から「絶対安静」を言い渡され、現在入院中だという。

 何でも長渕さんは、17日に千葉県浦安市で行われたシネマ&ライブツアーの最終公演が終わった後、腹部の激痛と発熱を訴えた。

「あまりの痛みと高熱にさすがに耐えられなくなり、3日後に救急搬送。23日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『太陽の家』の完成披露舞台あいさつも欠席しました。長渕さんの20年ぶりの主演映画だっただけに、本人も『残念で仕方ない』とコメントしています」(芸能記者)

 腎盂腎炎とは、尿道の出口などから大腸菌などの細菌が侵入し、腎臓の真ん中にある腎盂が炎症を起こすというもの。尿道が短い女性に多く発生する傾向がある。

 主な症状として背中や腰が痛んだり、38度以上の高熱が出て寒気を感じたり、全身がだるくなったりするというが、こうした症状が急激に表れるのが、長渕さんを襲った「急性腎盂腎炎」だ。

 ここで気になることがひとつ。今の時季、こうした症状を「インフルエンザ」と勘違いする人もいるんじゃないか。寝れば治るなんて“おとこ気”を見せて放っておくと、脱水による意識障害が出たり、重症化すると死の危険まであるというから、シャレにならない。

 三木内科クリニックの三木治院長は「確かに、この時季、最初のうちはインフルエンザと勘違いして、様子を見てしまう人もいるかもしれませんね」と、こう続ける。

「腎盂腎炎より軽い膀胱炎なら、抗生物質の内服薬で治りますが、腎盂腎炎になると内服薬は効かず、入院して点滴治療を受ける必要があります。入院期間は1~2週間。急性腎盂腎炎の特徴的な症状は高熱や腰背部痛ですが、放っておくと、次第にインフルエンザとは明らかに違う、『これは病院に行かないとまずいな』と感じる耐え難い激痛になる。人によっては救急車を呼ぶことになるでしょう」

 もしかしたら長渕さんも、最初のうちはおとこ気を見せてしまったのかもしれないが、「高熱」「腰背部痛」という2つの症状を聞いただけで、医師は「腎盂腎炎」も疑うというから、すぐ病院に行った方がいい。

 長渕さんは「しっかり治して、新しい年の『初日舞台あいさつ』では、必ず元気な姿を見せます」ともコメント。早期復帰が待たれる。

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