セックスが痛い

カウンセラーから恥ずかしくて答えにくい質問をされたら

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 セックスが痛くて婦人科を受診したけど「身体的な問題はない」と言われ、セックスの痛みが精神的なものからくると判明した――。そんな場合、いざカウンセリングを受けに行ってみようと思っても、相手は専門家とはいえ、セックスの相談を他人にするのは勇気がいるもの。先週に引き続き、「こぐまカウンセリング」の代表、潮英子さんにお話を伺いました。

 赤裸々な性の話をしても、大丈夫なのか心配ですよね。

「性交痛の相談は、下半身のことを話さなくてはいけないし、こちらも尋ねます。とても恥ずかしく感じるかもしれませんが、カウンセラーには守秘義務がありますので、心配ないです」と潮さん。当然ながら、笑う、軽蔑する、バカにすることもありません。

 セックスの痛みの原因を探るには、「パートナーがどの程度の愛撫をしているか」「自身がしっかり濡れているか」「セックスのどの段階から痛いか」「どのくらいペニスが入っているか」など、聞かれる側にとっては“そんな立ち入ったことまで……”と感じる内容の質問も必要です。回答するのが恥ずかしい時は、回答できる範囲、プレッシャーに思わない範囲で話せばいいそうです。しかし、回答や話が断片的だと、的を射ないアドバイスを受けることになってしまうかも。

「1回目から全てを話さなくていい。カウンセラーとクライアントもひとつの人間関係です。何度か顔を合わせ、お話をしているうちに親近感が湧いてくるでしょう。信頼関係が築ければ、最初は恥ずかしくて口にできなかったことも自然と話せるようになります」(潮さん)

 ただし、何度会っても話しにくい、心が開けない時は、カウンセラーとの相性が良くない可能性が。無理に継続せず、別の相談所に行くこともポイントだそうです。

 パートナーのテクニックの改善などで解決する場合は、カウンセリング回数が比較的少なく済むそうですが、生まれ育った環境や、他者との距離の取り方など、セックスを超えたところ、もしくは生き方全体の話になると、セックスだけのカウンセリングにとどまりません。それなりの回数が必要とのことです。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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