コロナ陽性患者が必ず経験する苦痛

新型コロナ「陽性」でも入院費用はタダとは限らない

コロナだからといって何でもかんでもタダではない
コロナだからといって何でもかんでもタダではない(C)PIXTA

 PCR検査の結果は「陽性」。新型コロナウイルスに感染していることが確定した。陽性の患者は原則、入院が義務付けられていたが、病院は飽和状態。医師から軽症と判断された患者は次第に自宅や宿泊施設で療養することになるが、重症なら話は別だ。入院する場合には、どれくらいの費用が必要か。

 新型コロナウイルスは指定感染症だから、入院した場合の医療費は公費負担。住まいのある地域の保健所に医療費公費負担申請書、入院勧告などの通知の写し、世帯員の各種所得証明書を提出すれば助成を受けられる。大半の家庭は入院費や治療費を払わずに済むが、市町村民税所得割(いわゆる住民税)の額が56万4000円を超える人は月額2万円を限度として一部自己負担がある。コロナだからといって、何でもかんでもタダとは思わない方がいい。

 入院に必要な物は洗面用具、パジャマ、着替え、タオル、ティッシュ、せっけんなど通常の入院と何ら変わらない。携帯電話や充電器も必需品だ。

 入るのは隔離病棟。4~6人部屋で、隣との仕切りはカーテン一枚というケースも。病院だから規則正しい生活を送るのはもちろんだが、治療以外に大きな制限があるわけではなさそう。部屋の外にある浴室でシャワーを浴びることもできるという。

(4月23日発売 日刊ゲンダイ「新型コロナ完全ガイド」より)

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