痩せて理想体重をキープするためのポイント3つ プロに聞く

お腹の筋肉もすごい
お腹の筋肉もすごい(C)日刊ゲンダイ

 コロナ太りをなかなか解消できない人も多いのではないだろうか? そんな時は、プロの言葉に耳を傾けるのが一番。増えた体重を落とし、キープするために知っておくべきポイントを、フィットネススタジオ「PLAYGROUND」のインストラクターで、管理栄養士の資格を持つMAHOさんに聞いた。

 身長157センチ、体重48キロ、体脂肪率18%という引き締まった体の持ち主のMAHOさん。しかし大学時代は体重54キロだった。

「小中高とずっとバスケをやっていたのですが、大学生になり遊び程度にしかバスケをしなくなり、おまけにサークルの飲み会が週4回ほどあって、高校時代より7キロほど太ったんです」

 大学4年生になり、管理栄養士の国家試験を受けるため飲み会に参加しなくなった。それで体重は多少落ちたが、「PLAYGROUND」入社時の体重は52キロ。そこから現在の体重にまでもっていけたのは、ひとえに運動のおかげだという。

「毎日自宅でスクワットや腕立て伏せなどのトレーニングを4種類各10回を5周。さらにウエートトレーニング。インストラクターの研修で朝から晩まで体を動かしていたこともあり、2~3カ月で体脂肪量だけで言うと6キロ落ちました。クラスを持つようになってからは仕事で体を動かし、休日も『PLAYGROUND』のクラスにプライベートで参加。それで体重を維持しています」

太っていた学生時代
太っていた学生時代(MAHOさん提供)
ハードな運動は必要なし

 MAHOさんが挙げる「減量+体重維持」のポイントは3つ。

 1つ目は、言うまでもなく「運動する」。

「私は食べることが好きで甘い物も好き。食事量を減らすとか甘いものを禁止するとかはできません。すると、運動で消費カロリーを増やすしかない。だから運動は一番重要なポイントです」

 運動未経験者の場合、ハードな運動は必要ない。「家の周りを歩く」「5~10分間走る」程度から始めるだけでいい。

「筋肉を動かすことが最初の一歩。毎日続けられるものを選ぶべき」

 2つ目は、食べ物の質とタイミング。

「私は糖質も好きなんです。だけどゴハンを食べるにしても、何を合わせるか。タンパク質豊富な豆腐や納豆、鶏胸肉などを選ぶ。また、今日は飲み会で思いっきり食べたら、明日は食べる物を調整する。朝と昼にたくさん食べ、夜は軽めにする。我慢しない代わりに内容を意識しています」

 3つ目は、ストレスをため過ぎない。

「苦手なことを頑張り過ぎるとストレスがたまり長続きしません。ちょっとだけ頑張るくらいがいい。運動が苦手な人も、『走るのは嫌だけど筋トレならできそう』『マシンを一人でやるのは嫌だけど大勢でならできそう』ということがあるのでは? 苦手なものを避け、楽しみながらできるものを探すと続けられるかもしれません」

 記者(46歳・女)の食生活の改善点も聞いた。記者は休肝日なしで毎日ワイン1本は飲む。一方、ほぼ毎日スポーツジムに通い、標準体重で健診では異常なしだ。

「お酒の内臓へのダメージは別にして、体重だけを考えると、食事と運動のバランスが取れているのでしょう。運動で筋量が保たれれば、年を取っても太りにくい。今後も食事と運動のバランスを保つことが大事です」

 お酒をご褒美に、運動を続けるか。

■お酒を飲むならハイボール

“体のプロ”であるインストラクターたちは節制した生活を送っているのかと思いきや、「みんなすっごくよく食べます。飲み会では好きなものをずっと食べ続けています。夜中のラーメンやアイスも食べます」とMAHOさん。しかし、共通点があるという。

 まず、選ぶ酒は大半がハイボール。次に、飲んだ翌日または翌々日には(仕事以外で)運動。さらに、タンパク質摂取を常に意識しており、昼食にゆで卵やサラダチキンなどを持参する人が多い。見習おう。

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