今回は、セックスの痛みと不妊症について取り上げたいと思います。
セックスで痛いと、ほかの新婚カップルと比較してセックスの回数が少なくなってしまいがち。また、まったくセックスしない“未完成婚”という形を取るカップルも存在します。
私自身もセックスの痛みがひどく、月1~2回、排卵日近くだけのセックスが限界でした。1年たっても妊娠せず、でも回数が少ないから長めに様子を見ようとのんびりしていました。「セックスの回数だけの問題だから、排卵のタイミングが合えばすぐに妊娠するだろう」と思い込んでいたのです。
産婦人科に行ったのは、結婚から5年も経過し、妊娠しやすい年齢を過ぎた37歳のとき。夫婦で検査を受けると、夫側に原因があることが分かりました。3年間のつらい不妊治療の末、子供を断念しました。
痛くてセックスをたくさんする気になれない。でもそれは、子供が欲しいカップルにおいては、妊娠する機会が減ってしまうことになります。そして時間だけがどんどん過ぎていく。私のようにセックスの回数を増やせないカップルで、将来子供を望む場合は、夫婦で検査だけはしておくとよいかもしれません。
「年齢的に余裕がある」「特に相手がいなくてセックスの痛みに悩んでいる」という人は、まずは性交痛の治療を考えてみてはどうでしょうか。不妊治療は、将来的に保険適用になるかもしれませんが、今のところ高額です。お金の面だけでなく、治療は妊娠が確約されているものではないし、肉体的に負担がかかります。私の経験上、通院、投薬、妊娠不成立のときの落胆など、精神面での負担もかなりありました。
不妊症の検査(相手がいればその方も)で問題がなければ、不妊治療なしで自然妊娠が望めるかもしれません。ぜひ一度、「性機能障害」「性交痛」などをキーワードにして病院を探し、治療の検討をしてみてください。
セックスが痛い