セックスが痛い

自分に合った潤滑剤選び…知っておきたい4つのポイント

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写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「性器の潤い不足で潤滑剤を使ったら肌が荒れた・炎症が起きた」などトラブルに関する声を少なからず耳にします。そうすると「もう使いたくない」となってしまうかもしれません。でも、ちょっと待って。トラブルは商品の選び方や使い方の間違いで起こっているかもしれないのです。

 トラブルの原因でよくあるのが次の4つです。

【ボディー上で楽しむローションを使った】

 潤滑剤は、「潤い不足のときに使う粘り気が少ないタイプ」と「ボディー上でヌメリを楽しんだり、男性向けのマスターベーショングッズとして使うタイプ」の2つに大別できます。後者は比較的低価格で、粘り気が強いのが特徴。粘り気が強いと完全に洗い流せず、肌荒れや炎症につながりかねません。ボトルを逆さにしてポタポタ落ちるゆるい粘度のもので、「潤滑〇〇」または「Lubricants」と表記してあるものを選んでください。

【成分が合わない】

 化粧品と同じく、どの人の肌にも優しい潤滑剤というものはありません。心配なときは使用前に肌パッチテストを。

【使用期限を過ぎていた】

 あまり減らないからと何年も前に購入したものや、いつ購入したか思い出せないものを使うのはトラブルのもと。古いものは使用せずに捨てる。目安は、化粧品と同様に購入後3カ月以内です。使い切れなさそうなときは、容量が少ないものを買うようにしましょう。

【汚れた手で使用】

 中身のジェルが清潔でも、汚い手で取れば雑菌が付着してしまいます。使用する前は、せっけんで洗浄した清潔な手で使うことが基本です。

 仕事柄、さまざまな商品を試しますが、使用感が違います。トラブルがなくても、自分好みのものが見つかるまで何種類か試す覚悟が必要なことも。潤滑剤は傷をつけずにスムーズに行うための大事なセーファーセックスのアイテムでもあります。楽しみながら探してください。また、深刻な潤い不足は婦人科の受診を。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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