どんなに仕事ができても、どんなにカッコよくても、「ニオイ」がするとイメージはガタ落ち……。食べるデオドラントで対策を図りましょう。 薬膳における体臭対策はタイプ別の食養生が必要。大きく4つのタイプに分かれます。それぞれのタイプに合った「消臭食材」を取り入れましょう。
まずは「水分過剰タイプ」。体内の水分が過剰になっていることが原因で体臭を引き起こします。中医学では「痰湿」といわれる状態で、「湿」とは体内にこもった余分な水分、そして「痰」とは湿が長く停滞してしまうことによってできる「粘度が高い物質」のこと。排泄されるはずの痰や湿が体内に蓄積されることでニオイを発します。いわば、「よどんだドブ川」がニオイを放つのと同様な状態なのです。
このタイプは新陳代謝が悪く、余分な水分ばかりか脂肪もため込みやすく肥満気味。いわゆる「水太り」しやすい傾向があります。普段からむくみやすく、体や頭が重だるかったり、過剰な水分が消化・吸収能力を低下させるために胃もたれ、吐き気、目まいといったトラブルも見られがちです。
さらに、湿度は重く沈む性質があるため下半身にトラブルが多く表れ、下痢・軟便といった傾向も。さらに、このタイプは足が蒸れやすく水虫になりやすい体質で、体臭ばかりか足のニオイもきつくなりがちなのです。
もともと雨の日が苦手な人が多く、とりわけ湿気の高くなる梅雨時は体調が悪化し、その上いよいよ体が水分をため込みニオイも一段と悪化してしまいます!
とにかく水分代謝をアップして、利尿を促進する働きのある食材を取り入れる「除湿消臭」に努めましょう。
まず、おすすめなのが豆類。中医学で水分代謝をつかさどる臓器「脾」の働きを高め、体内の湿気を追い払うのに役立ちます。体内の余分な水気を搾り取るパワーに優れているのが、枝豆、ソラマメです。胃腸の消化吸収能力を高め、利尿を促す効果が高いのです。緑豆もやし、緑豆春雨も体内の水はけをよくする除湿フード。原料となる緑豆は、体の余分な熱を冷まし、尿の排出を高める効果があります。また、昆布、ワカメ、めかぶ、もずくなどの海藻類も水分代謝を高めてニオイのシャットアウトに貢献します。
さらに、自らを「汁だく悪臭化」するような、脂っこいものの大量摂取、アルコールや水分の過剰摂取といった行為は控えましょう。
■水過剰タイプの体臭改善薬膳レシピ
枝豆めかぶマヨ
体内の湿気を追い出す枝豆とめかぶを組み合わせた除湿消臭薬膳レシピ。マヨネーズのコクとキリッとしたわさびの風味が晩酌にぴったりですが、お酒はほどほどで。
【材料】 2人分
●パックめかぶ 2個
●ゆで枝豆 12さや
●マヨネーズ 適量
●わさび 適量
【作り方】
パックめかぶをボウルに入れ、添付されているたれ、マヨネーズ、わさびを加えてよく混ぜ、さやから取り出した枝豆も加え混ぜ合わせる。
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