今日何食べる?

青森県佐井村の手作り昆布巻きとタコの酢味噌和えに感激

柔らかくした昆布でニシンを巻いた昆布巻き
柔らかくした昆布でニシンを巻いた昆布巻き(C)日刊ゲンダイ

 幾度となく訪れている青森県下北半島の西側にある佐井村。今回もすばらしい海の幸を堪能したが、「初」のお料理で印象に残ったのが、手作りの昆布巻きと、タコの酢味噌和えだ。

 昆布巻きは、軟らかくした昆布でニシンを巻いたもの。いつも歓待してくださる漁師の津田勝良さんのお宅でいただいた。奥さんによれば、「もどした昆布でニシンを巻き、ニシンが軟らかくなるまで煮たもの」。

 そしてタコの酢味噌和えは、記者(大阪出身)が知っている酢味噌と異なり、甘くない。小口ネギと和えているのも新鮮。砂糖を入れない(あるいは、ごく少量?)で酢味噌を作って自宅でも再現し、酒のつまみにしようと思った。

 この日は、98歳でお亡くなりになった津田さんのお母さま、とみさんの初七日。盆踊りの時は美声を披露したのだという。一度聴いたことがある津田さんの歌は、とても心に響くものだったので、とみさんの歌も多くの人の心に強い印象を残したことだろう。

甘くないタコの酢味噌和え
甘くないタコの酢味噌和え(C)日刊ゲンダイ

 さて、この佐井村。漁師さんと漁業協同組合が一体となり、魚の活〆神経抜きに積極的に取り組んでいる。活〆神経抜きは、魚の鮮度を長期間保存するための技法だ。魚の熟成も進み、味が良くなるという。

 漁協で一般の人への小売りはやっていないものの、佐井村の魚を扱っている飲食店もある。もし、「佐井村」という言葉を見たり聞いたりしたら、その魚はおいしい証拠なので、見逃さず食べてみて!

 ちなみに、記者は佐井村のホヤが大好物。ベストシーズンは7~8月。ホヤ好きは、来夏、佐井村へ。(和)

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