ニューヨークの初秋の風物詩、全米オープンテニスに元世界ランキング1位の大坂なおみ選手が登場。でも試合ではなく、会期中に特別に開かれたメンタルヘルス・フォーラムに出席するためでした。
スポーツの世界では今、特にプロ選手のメンタルヘルスをどう保つかが大きな課題になっています。大坂なおみ選手は2021年、全仏オープンを会期途中で棄権した際、メンタルの問題と戦っていることを明らかにしました。
6個のオリンピックメダルを持ち、東京大会でも個人総合の優勝候補だったシモーネ・バイルス選手も、決勝を棄権した理由として、メンタルの改善を優先するためとしていました。プロという立場上なかなか問題を公表するのをためらう選手が多い中、スポーツ界としてどう彼らを守るかが大きな課題となっています。
今回のフォーラムには大坂選手と共に、水泳でオリンピック金メダル23個を獲得したマイケル・フェルプス選手も登壇。彼は2012年のロンドンオリンピック後に深刻なうつ状態になった際、専門家の助けを求める重要さを痛感したと言います。
今年7月に第一子を出産した大坂選手は「妊娠中に強い孤独を感じたが、以前により周りの助けを借りても良いと思うようになった」と語りました。
大坂選手はテレビのインタビューで2024年の復帰の意向を示しており、世界中のテニスファンの間で期待が高まっています。
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