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若者の3割がメンタル不調…NY市の公立校では幼稚園から高校までマインドフルネスが必修に

リラックスへの即効性がある(C)iStock

 ニューヨーク市内の幼稚園から高校までの公立校で、マインドフルネスが必修になることが決まり、話題を呼んでいます。

 ニューヨークの公立校は6月末から夏休みに入りましたが、その授業最終日の会見で、アダムス市長が発表したものです。それによれば今後、毎日2~5分間のマインドフルネスの呼吸法を、学校で行うことを義務付けるということです。 

 アダムス市長は、「私たちは、有害なソーシャルメディアのコミュニティに生き、絶え間ない事件などのニュースにさらされ、そのすべてが子供のメンタルヘルスを蝕んでいる。生徒たちの神経を落ち着かせる時間が必要だ」とその意図を説明。

 マインドフルネスの呼吸は、まず身体を、そして心をリラックスさせる即効性があるとされています。また呼吸と共にストレスをもたらす思考を観察し、それに注意を向けるかどうかを選択する能力を身につける、つまり自分とストレスの間に距離を置くこともできます。さらに呼吸に意識を向けることで、物事に集中する訓練にもなることがわかっています。 

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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