?に答えます

年を取ると筋肉痛がすぐにでないのはなぜ

 久々に運動したら、3日後に筋肉痛が! 昔は翌日に痛くなったのに、これって年のせい?

「年齢を重ねると、筋肉痛が出るまで時間がかかるようになるのは事実です。それは、若いときより血行が悪くなっているからです」

「痛みの専門院」の坂戸孝志院長によれば、そもそも筋肉痛とは、筋肉組織の損傷を修復するための物質が集中し、血流が悪くなることから起こるといいます。そこへ血管を拡張させるために「ブラジキニン」などの物質が集まってきますが、これらは一定量を超えると痛み
と認識されます。これが筋肉痛の正体なのです。

「上腕をギュッと締めつけていると、腕が痛くなりますよね。これも血管を広げようとブラジキニンが集まっているからなんです」

 筋肉を修復する物質や血管を拡張するブラジキニンなどが集まるまでには、ある程度時間がかかります。若いうちは血液の流れが速いから、そのスピードが速く、筋肉を修復する白血球の量も多い。だから筋肉痛が早く表れるのだそうです。

「ただ、一概に『この年齢だから遅くなる』とは言えません。同じ70歳でも、元気に歩き回っている人とそうでない人とでは、当然、前者のほうが筋肉痛が早く出ると考えられます」

 日頃から体を動かすなどして血流を促せば、肉体年齢を若く保てるというわけ。「筋肉痛が翌日に出た」は、年を取れば、若さアピールのポイントになるのです。(ライター・伊藤あゆみ)