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おならの「クサい」「クサくない」違いはなに

「お父さんのおなら、クサい!」と家族に怒られている皆さん、なぜ自分だけクサいのか知っていますか?

「おならがクサい人とクサくない人の違いは、主に腸内環境にあります。腸内にはいわゆる善玉菌と悪玉菌がいますが、悪玉菌が多いとクサいおならが出やすくなります」

「新宿大腸クリニック」の後藤利夫院長によると、おならとは、大腸にある食物のカスを細菌が分解する時に出るガスのこと。腸内細菌のうち、善玉菌は炭水化物系をエサとしますが、悪玉菌はタンパク質を好みます。
「タンパク質は、分解すると窒素や硫黄といったニオイの強い毒性物質を発生します。だから、肉ばかり食べている人は腸内の悪玉菌が多く、おならがクサくなるのです」

 一方、野菜をよく食べる人は善玉菌が多く、おならがあまりクサくありません。

「それは、食物繊維や炭水化物を分解しても、窒素や硫黄が発生しないからです」

 普段クサくない人でも、肉類をたくさん食べた日はクサいおならが出やすいのだとか。焼き肉デートは注意が必要といえます。

「もうひとつ、食物のカスが腸内にとどまる期間も問題です。1~2日で排出されればいいのですが、3~4日と停滞すると腐敗が進み、ガスのニオイが強くなる。つまり、おならがクサくなるわけです」

 クサいおなら予防のためにも、善玉菌を増やすのが吉。野菜や発酵食品を積極的に食べましょう!